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常石登志子/てらいんく
2023年8月6日発行
著者の常石登志子さんは、1945年8月6日、広島への原子爆弾の投下で消息がわからない夫の捜索に入った母のおなかの中で被爆した胎内被爆者です。父はその日から帰宅せず、一度も父に会われたことがありません。
若き頃見かけた母に一目ぼれし結婚した父。新聞社勤務と招集され軍隊での生活の中、原爆投下の半月前に疎開させた家族とともに、ふたりが婚約時代に交わした手紙が母の手で残されました。いま70代後半を迎えた著者は、手紙をもとに父の影を探すこととし・・・
残された二人の手紙(と、父の書いた私小説)のあらわすものは、著者の想像した甘い恋愛ばかりではありません。かつての「男性は、女性は、妻は、母はこうあるべき」という教育。戦時下の人々のくらし。軍隊の様子。特に男性が女性を見る視点は、失礼ながら時に腹立たしいのですが、あの時代に人々がなにを考え、どんな教育を受けたから、どのような時代だったのか、今またそれに近づいていないか、そしてなぜ戦争はなくならないのか。
ふたりの遺した日々の記録は、世界が争い続ける今、じっくり読み解いていきたい貴重な資料でもあります。
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