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【再入荷】「さくらももこ 『ちびまる子ちゃん』を旅する」(太陽の地図帖038)
¥1,320
平凡社 2019年12月発行 254✕180mm 96ページ テーマで旅する大人のためのガイドブック「太陽の地図帖」名作漫画シリーズ。ちびまる子ちゃんの作品を軸に、当時の人間関係、暮らしぶり、文化などを現代の視点から探っていきます。ももこさんとまるちゃんの故郷清水を歩いたり、ともに仕事をした方のお話、過去のインタビュー再録、たっぷりのカラーイラストページも。昭和世代には懐かしい「川口浩探検隊」のお話も!今よりもはるかに家族や友人、ご近所など周りとの関係が豊かだった、まさに「昭和40~50年代」へ旅する1冊です。
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ワンルームから宇宙をのぞく
¥1,980
久保勇貴/太田出版 2023年3月発行 何も言わなくても世界が自分を察してくれるには限界がある。ならば、自分で自分を外の世界に語る表現のひとつとしてエッセイを用いたJAXA研究員の著者久保勇貴さんの初めての著書です。日々果てしない宇宙の研究をしながら、宇宙の中心、すなわち自分自身の生活や日常に対する愛おしさにあふれています。それは私も宇宙の構成員だということを思い起こし、空を見上げたくなるよう。 宇宙はわたしで、ワンルームでの日常は銀河のなかのできごと。「へえ!」と、ちょっとだけ未知の宇宙を知ることもできますよ!
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琉球 という国があった
¥1,430
上里隆史 文 富山義則 写真 一ノ関圭 絵/福音館書店 2020年2月発行 *売上の一部は出版社より(一社)沖縄美ら海財団「首里城基金」に寄付されます。 「自分や、自分の国が一番!自分と相容れない、ほかの立場の人や国なんて…」そんな思考は本当に自分のため、ひいてはだれもが暮らしやすい世界へ向かうでしょうか。 日本のなかでも小さな面積の県、沖縄県は、むかしはひとつの国、「琉球王国」でした。この小さな国が大切にしていた考え方が、お寺の釣り鐘に刻まれています。 なぜ小さな国は大国から大切にされたのか、そうしてどんな道のりをたどったのか。「つよさ」を考える1冊です。
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空はみんなのもの
¥1,870
ジャンニ・ロダーリ 文・関口英子 訳 荒井良二 絵/ほるぷ出版 2024年11月発行 空はだれの上にも平等にあり、朝でも夜でも、わたしたちの上でいろんな顔を見せてくれます。空はだれかひとりのものではない。ぼくのもので、おとなりのおじいさんのもので、いま見上げても、あとで見ても、空はやっぱり空。なのに、なぜ・・・ 今から約60年前、イタリアの作家ジャンニ・ロダーリにより発表された詩「空はみんなのもの」。時を経ても誰にもわかるやさしい言葉で強い反戦の意識が表現されている詩に、多くのロダーリの作品の翻訳さをれる関口英子さんが驚き、当時手がけられていた本のあとがきに紹介されました。その詩に、同じくロダーリの絵本を多く手掛けられる荒井良二さんの力強く様々な表情を見せるたくさんの空の絵が添えられ、ちいさな人から大人まで誰にでも読める絵本になりました。 誰がなんのために線を引くのか。戦争とはなんだろうか。今日の空はどんな空でしょうか。
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そのころ地球では…
¥2,200
オリヴァー・ジェファーズ 作・tupera tupera 絵 ほるぷ出版 2023年5月発行 人とは、古代より争いの絶えない生き物。ケンカをしながら、パパの運転するタイムマシン機能のある不思議な車で過去をかいま見る父ときょうだい。 ほしいものはひとのもの。よく見えるのもひとのもの。 けれど、もっともっと以前の、なにも持たないころの私たちの暮らしは… 「時間と宇宙を旅してみつけるぼくたちのいばしょ」とサブタイトルのつくこの絵本。そもそも、こんな大きい宇宙の中に存在する、たったひとつの小さな星「地球」で争うことの無意味さったら!
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小さな小さな粒、素粒子のはなし(月刊たくさんのふしぎ2025.2月号)
¥810
藤本順平 文・倉部今日子 絵/福音館書店 2025年2月発行 わたしたちの世界や生活は「原子」でできているそう。草木も空気も、家も街も、私たち自身も。そう確か習いました。けれどどこかピンとこないのは、自分で見たり、さわったりという「実感」がないからかも。そういう感覚から、この分野のことに苦手意識を持つ人も数知れずいるわけです。 原子の中には原子核の中の、世界でいちばん小さな粒、素粒子。見えぬ、触れぬものを、いまより未発達な科学のなかで、どうやって仮定し実証したのでしょうか。 「月刊たくさんのふしぎ」シリーズは、小学校中学年くらいから楽しめる、さまざまなふしぎについて考える提案をしてくれる月刊誌です。 かつてテストのために「そういうもの!」と無理やり詰め込んだ知識について、もう一度ゆっくり学んでみませんか!
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デタラメ研究所 まじめにサイコロころころふって100万回(かがくのとも傑作選)
¥1,430
小波秀雄 文・コマツシンヤ 絵/福音館書店 2023年6月発行 「今日は幸運日だから宝くじを買ってみようか!」とか、「ええ!同じ誕生日なんて奇跡じゃん!」など、なにかと実体や根拠のないことがらに操られがちな迷えるわれわれ。 タイトルにある「デタラメ」が、一般的に使われている意味「いいかげん」「無責任」などというものではなく、「夜空に浮かぶ星のようなもの」という著者小波さん。本書では、日本の少年エヌくんのもとにやってきたデタラメ調査員アールとともに、「実際にやってみること、考えてみること」の大切さを解き明かしてくれます。 無意識の行為にだってなんらかの意識が働いている現代人。サイコロの目、100万回振ってたどりつく場所は・・・今日の占いのラッキーアイテムを身に着けて想像してみるのも楽しいですよ。
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だいすき!たべっ子どうぶつ 公式ブック(Quick Japan Presents)
¥1,870
株式会社ギンビス監修 太田出版/2024年7月発行 日本のおやつとして誰もがきっと知っている「たべっ子どうぶつ」。どうぶつの形の香ばしいビスケットにプリントしてある英単語。ちいさな時に「ふむふむ」と思いながらパクリと食べましたよね。 パッケージや、今やグッズとしても大人気のたべっ子どうぶつの「どうぶつさん」たち。その数は実に56種類!この本ではそんなどうぶつさんたちの貴重なフォトやイラスト、グッズ紹介、似顔絵(?)の描き方など、ファンブックとしてとても楽しめます。 発表当時から変わらない、子どもの健やかな成長のためのおやつ。「懐かしい!」と思える、永くあるものとしてのありがたさ。現社長が語る、たべっ子どうぶつのさまざまな秘密もひもときながら、今日のおやつにどうでしょう?
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青い星、此処で僕らは何をしようか
¥1,980
後藤正文・藤原辰史/著 ミシマ社/2024年12月発行 たまたま、同じ日本に、同年同月同日に生まれた、ミュージシャン後藤正文さんと歴史学者の藤原辰史さん。ふたりの生まれた日はどんなお天気で、どんなできごとがあったかを、誕生した日の新聞を読むことから第1章が始まります。 同じものを読み、同じものを見て、お互いに交わす気持ちと言葉。過去、現在、未来を見ながら、変わらないもの、変えていきたいもの、変えてはいけないかもしれないものなど、フラットな気持ちよい視線でやり取りされた対話の記録と往復書簡です。 だれひとり同じ境遇の同じ考えの人はいないのだから、考え方はさまざま。いろんな問題や話題について読み進めるうちに気づくのは「傾聴」の大切さ。「青い星」に住んでるわたしは、さて何をしましょうか。
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MY EYES ON PALESTINE
¥1,000
ナラザキモモエ/バーバリアンブックス 2024年10月:second edeition 「わたしの知らない人」「だれも知り合いのいない場所」、報道やインターネットでしか知らないどこかの誰か、ではなく、同じ時代に地球上で生きている人。もしかしたら私であった、子どもを亡くした彼の地の母親。なにもつながっていないのではなく、こんなにもたくさんのつながりの中で生きていること。わたしの日々の生活の中に、離れた地で生きている誰かの苦しさや辛さを感じて、重ね合わせて、見つめること。「想う」こととは何か。「IT'S UP TO US~それは私たち次第」、地球に生まれるすべての命はみな等しいのです。 ※このZINEの印刷費回収後の売上は、ガザで避難する人々に炊き出しを行う現地の団体Watermelon Reliefに全額寄付されます。
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糸をつむいで 世界をつないで
¥2,200
ケイティ・ハウズ:文 ディナラ・ミルタリポヴァ:絵 中野怜奈 訳/ほるぷ出版 2024年11月発行 絹糸や、綿花を紡いだ糸などを縦に横に絡ませて作り上げる「織る」という技術。その技法は親から子へ、祖母から孫へ、地域から地域へ、またある時は技法そのものが売買の対象になったりしながら現代まで伝わり、また次の世代へとつながりつづけています。 そうやって仕上げられた1枚の織物が伝えてきているのは、技術だけでなく、地域の食や祝祭日などの歴史や、模様に込められた意味、それぞれの職人が大切にしているものなど、脈々と受け継がれてきた文化。 作者のケイティ・ハウズさん、挿絵のディナラ・ミルタリポヴァさんは、この本の制作にあたって、時間ををかけて糸や織物について多くの方から学び、この本を通して伝えてくれようとしています。次世代へ伝えたい文化を惜しみなく、わかりやすく表現した柔らかな絵本。本文中のはた織りのリズムが大変心地よい、あたたかい一冊です。
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【再入荷】おせち(こどものとも絵本)
¥1,100
文・絵 内田有美 料理 満留邦子 監修 三浦康子/福音館書店 2024年1月「月刊こどものとも(年中向き)」発行・2024年11月「こどものとも絵本」第1刷 お正月の行事食「おせち料理」。そのひとつひとつのお料理や素材には、時代を経て、形式が変わっても、誰かが誰かを思うさまざまな願いが込められています。 すこやかに、のびやかに、根を張って生きていけますように・・・来たるべき新しい日々のはじまりを祝う、うれしい時間とともにある食。リズミカルに、うたうように、その想いを楽しく学べる絵本です。カラフルで緻密なイラストをながめるだけでも心が喜ぶようです。 ちいさな方にも、大人にも。
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ちゃぶ台 Vol.13 【特集:三十年後】
¥1,980
ミシマ社/2024年10月発行 「三十年」、うまれたばかりの人が大人となり、街の建造物もかなり建て変わる。社会の主役となる世代も大部分が世代交代するくらいの年月。 少し未来のその日々を思い浮かべた時、うっすらとでもいまより明るい日々とするために、思い描き、動き、なにかを変えるために「三十年」は程よい時間でありそうです。日々がせいいっぱいで疲れを感じるならなおさら。 テーマ「三十年」とだけ伝えられ寄稿された書き手さんとともに、三十年後がどんな日々であるのか、どうなっていたいか、どう伝えていきたいか、考えてみませんか。
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トイ楽器の本
¥1,980
良原リエ/DU BOOKS 2018年4月発行 「トイ楽器」とは一般的におもちゃの楽器のことです。赤ちゃんからお年を召した方まで、誰でもすぐ音を出してみることができる、まさに「音を楽しむ」楽器。もしかしたら正しい旋律はとれないかもしれませんが、それゆえに笑顔になったり、新たなセッションが生まれたりするのかも。 そして「おもちゃ」であるために、ものとしてのデザインもシンプルながらとても愛らしいものがたくさん!眺めたり触ったりしてもワクワクします。 トイ楽器をすべてカラーで103種類掲載するこの本は、自らも楽器奏者として活躍される良原さんのセレクトされた、実際に楽器として演奏できるものばかり。おもちゃとしても、またDTMで本格的に使えたりも。鳴らす、弾く、吹く、そして観る、聴く!新しい楽器にチャレンジしてみるのも楽しいですよ。
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バムとケロのおいしい絵本 絵本のなかのとっておきレシピ集
¥1,650
島田ゆか 監修・料理、レシピ制作 八木佳奈/文溪堂 2015年4月初版 おちゃめなコンビのバムとケロの絵本は、多くの方に読み継がれて30年!お料理が得意なバムと食いしんぼうのケロが起こすドタバタ物語のなかには、とても多くのおやつやごはんが登場します。 作者の島田ゆかさん監修のもと、忠実に再現されたお料理にはもちろんレシピつき。山もりドーナツやふわふわパンケーキ、寒い日のさつまいものスープやオムライスなどなど。巻末ふろくとして、バム。ケロ、おじぎちゃんラテアートも作れるステンシルプレートがついています。 秋の夜長、絵本のなかのおいしいものと一緒に、ちいさなころに読んだ絵本をもういちど眺めるのも楽しいですね。
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【再入荷】日本のまちで屋台が踊る
¥2,530
中村睦美・今村謙人・又吉重太 編/屋台本出版 2023年12月発行 現代の「屋台」はイメージもさまざま。 実に軽やかで、閉塞感のただよう現代にあって、この本に出てくる「屋台実践者(屋台とともに街に出る人びと)」は、とても小気味よく街を闊歩し、人を引き寄せたり、時には自ら人に近づいて、不思議なコミュニティを作っていきます。まるでひとつの舞台のように。 「二極化」「分断」といわれますが、明らかに「持たざる者」のほうが増えている日本、世界。負け惜しみのようでもありますが、持たざる者の強みは「持っていないからこその柔軟性」。そのやわらかさで、人と街を縫うようにつないだり、やわらかいロウソクの灯りのようにそこで人を待っていたり。固定されてないから、よどんだ社会に流れを与えて新鮮な空気を入れていく。屋台は自ら音楽を奏でながらステップを踏んでいるようでもあり、そんな軽やかさこそが、これからを生き抜くひとつの「強さ」であるように思えるのです。 本の前半部分は屋台実践者のことば、後半部分は文化人類学・社会学・哲学・社会史・政治学の専門家による、屋台からみるレクチャー。「屋台がある・いる」ことが許容されない場所は、自由も魅力も底力もない、生きづらい場所でしかないのかもしれません。街づくりの本としても興味深い一冊です。
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世界の納豆をめぐる探検
¥1,430
高野秀行 文・写真 スケラッコ 絵/福音館書店 2024年10月発行 ※「たくさんのふしぎ」傑作集 なんとなく、なんとなくなんですが「納豆」が日本のもので、かきまぜてネバネバしたらご飯にかけて食べるのが一般的で、パスタやチャーハンやお味噌汁に入れるのは新しい食べ方・・・なんて考えたりしていませんか。 高野さんによると、ご飯にかける食べ方は比較的新しい食べ方で、そもそも納豆は水戸が起源のものでもなくて、どうやら世界各地に「納豆菌」がいて、世界の納豆には、その土地ならではの食べ方があるようです。 どれもこれも暮らしに深くかかわっている・・・世界の未知の納豆を世に知らしめるための納豆探検に出かけたのは、ノンフィクション作家の高野秀行さん。納豆に対する情熱あふれる絵本は、きっと知らないことがたくさんで、読後ふしぎとあたたかい気持ちになってきます。楽しみながら学べる絵本です。さて、今日はどうやって食べてみましょうか?
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IN/SECTS Expanded Edition「本をつくって本を売る」
¥2,475
インセクツ/20214年10月発行 ひとや文化をローカルの視点から見た書籍づくりをされている合同会社インセクツより発行の季刊誌「IN/SECTS」。本書はその中でも特に注目された vol.13「NEW BOOK SHOP CULTURE」とvol.16「本をつくる」(どちらも完売しています)を合本、追加取材されたファン必携の1冊です。 「本を楽しむ」と聞いて思い浮かぶのはもはや「本を読む」だけではなく、「誰がつくったか」「なぜこの本ができたのか」「どうやって手元にきたのか」そして「なにをつくろうか」など、本当にさまざま。この時代の文化は都心一点集中でなく、いまローカルだからこその強みも知ることもできるこの本。まず、直取引店限定付録の「活版特製しおり」を自分の手で仕上げることから、この本を楽しんでくださいね。 <目次> ▶︎地方発がおもしろい〜ローカルパブリッシャーを尋ねて〜 ▶︎ひとり出版の先輩に聞け! ▶︎まだまだあるぞ 地方発がおもしろい ▶︎出版リアル放談 レーベルって楽しい!! ▶︎ZINE ZINEさせて ゆ novation のZINE探訪 ▶︎漫画 「本づくりの4コマ漫画」 ▶︎これぞ印刷のニュースタンダード ▶︎教えて小田さん 本づくりからその先へ。リソグラフの可能性 ▶︎編集部が注目するインディペンデントな出版社・ブックメイカーズ84 ▶︎ブックメイカーが考える「本を売る」 ▶︎ブックフェアへ行こう! ▶︎ガケ書房の頃からホホホ座へ ▶︎僕が鳥取で汽水空港を営む理由 モリテツヤ ▶︎ストリートな ZINE SHOP voyage kids / Dig a Hole Zines ▶︎な夕書的 古本屋の営み方 ▶︎私とシカク スズキナオ ▶︎本屋開業(予定)記念! ノック3番勝負 ▶︎編集部が注目する BOOK SHOP ▶︎ニューカバーインタビュー竹本侑樹(イラストレーター/画家) ▶︎NESHINA ROOM 今月のおめでとう、ほか ▶︎コラム「秋の課題図書」
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d design travel 広島号【34. d design travel HIROSHIMA】
¥3,190
D&DEPARTMENT PROJECT発行 2ヶ月間暮らすように現地を旅して見つけた、本当に感動したものだけを「ロングライフデザイン」の視点で紹介している、新しいタウンガイド-トラベルガイドシリーズ「d design travel」、この秋発売される広島版の取り扱いを本日より先行販売いたします。 目で見る「広島」「ひろしま」「ヒロシマ」、それぞれは少しずつ違う意味を持っているようにも思えますが、まぎれもなく過去からの地続きの場所。川があり、海があり、山があり、人がいます。途切れることなく続く場所を、新しい視点で観る人たちも、懐かしく見る人も。そんな「人」を真ん中にとらえるトラベルガイド。ぜひ暮らすように眺めて、ゆっくりと歩いてください。 表紙デザインは、過去にその場所の風景や文化、人を描いた画家の作品に、新たに現代の技法を用いて過去とつながりながら今の場所を描く、広島在住の画家手嶋勇気さんの作品【AID】より。広島のまちのどこが思い浮かんできますか?
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ぼくがエイリアンだったころ
¥1,980
トンマーゾ・ピンチョ 著 二宮大輔 訳/ことばのたび社 2024年9月発行 *原作「UN AMORE DELL’ALTRO MONDO」(2002年):2014年版の全訳です *活字が利用できない方のための「テキストデータ請求券」つき 大人にすんなりなることができましたか。もしも、子どもの時に周りにいた大人たちが信頼できなかったら、大人になることに恐怖感と絶望感しか持てないでしょうか。 眠っている間に体もこころも何者かに乗っ取られて大人になる、ならば眠らなければいいんだ、と9歳の時に眠ることをやめたホーマー・B・エイリアンソンは、ある夜橋の下で出会った「カート」と名乗る男から譲られた「システム」により、18年の不眠を終え、再び眠りのある日々を受け入れます。地球外の生物である自分がここで生きるために必要なのはシステムと「恋人」。カートから離れて恋人を探す旅に出たホーマー、そのころカートは・・・ 著者は1963年ローマに生まれ、ニューヨークで画家を目指す傍らで当時のアート・カルチャーに多大な影響を受け、帰国後に作家へ転身したトンマーゾ・ピンチョ。訳者はイタリア文学の翻訳者であり、自らも音楽活動をする二宮大輔さんです。
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【再入荷】おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)
¥810
SOLD OUT
お料理のおいしさに深みをあたえる「おだし」。種類はいろいろありますが、中でもとても力持ちの「昆布」の謎を掘っていきます。 そもそも、海ではゆらゆらしているのに、手元に届くときにはパキッと割れるほどの硬さになっている昆布。「手間」という文字のとおり、たくさんの、本当にたくさんの人の手を間にいれて、うま味を重ねて作られます。 おうどん、おでん、煮物のような和食だけでなく、洋食レストランや海外でも人気のある昆布。この本では産地のひとつ「羅臼」での昆布作りをとりあげ、楽しく解説されています。もちろん、おうちで使うときのコツも!
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【再入荷!】100年後あなたもわたしもいない日に
¥1,980
文・土門蘭 絵・寺田マユミ/合同会社文鳥社 2017年10月発行 この本のタイトル「100年後あなたも私もいない日に」は、どこかで出会ってからずっと心の中に残っていました。 偶然見かけ、呼ばれたように惹かれて開いたこの本。読み進め、一番終わりに現れた表題の短歌は、めまぐるしい現代においてかわらないもの、かえたくないものを、考えるというよりは感じる余韻がありました。 土門蘭さんの文と短歌に寺田マユミさんの線画が互いに寄り添うように展開する、見るものをわくわくさせるような仕掛けと、文字と絵、余白のバランスが素晴らしい、丁寧に丁寧に作られた美しい本です。 限られた文字数の中で表現されたくらしや人生を、モノクロのシンプルな線で豊かに表現された本は、文中の単語「素数」と「トリミング」がキーとなっているように思えてきますが、ページをめくりトリミングされた日常の言葉と絵を味わいながら、自分の経験や気持ちが足され、あたたかさと悠遠な時間を感じるようになるようです。 合間に出現する闇夜の月が満ちていく様子は、そのまま気持ちが満ちていく様子かもしれません。
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和田夏十の言葉
¥1,430
梶谷いこ/誠光社 2023年11月発行 和田夏十(わだ・なっと)さんは、主に夫である市川崑さんの作品の脚本家として活躍されました。 この本は、自らも日々文を綴られている梶谷いこさんが、敬愛する和田夏十さんのことばと重ねて日常生活の中の「本当に大切なもの」とはなんなのだろう、と書かれた連載を書籍化されたものです。 現代の社会においてあまりに清々しい和田夏十さんの言葉。和田夏十さんは1983年に62歳で亡くなられましたが、いま改めて触れるその数々の言葉は、刹那的でない絶対愛がつらぬかれています。愛とは、自由とは、生きるとは。いこさんとともに探してみてくださいね。
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中学生から知りたいパレスチナのこと
¥1,980
岡真理・小山哲・藤原辰史 著/ミシマ社 2024年7月発行 生まれた場所がたまたまその場所だった。そのためにずっと虐げられる人々がいる。「わたしは暴力は振るっていない」と思っている人々は、どう世界と関わって、無意識のうちに何をしているのか。 知らない、見えない歴史を知ることは、世界とのかかわり方を考えるきっかけになります。この本は、パレスチナ問題に精通されている岡真理さんと、西洋史(ポーランド史)研究者の小山哲さん、ドイツ史・食と農業の歴史の研究者の藤原辰史さんが、それぞれの精通された視点から提言されています。 「中学生」ではまだ学習していない歴史もたくさん出てきますが、ひとりで読むのではなく、たくさんのいろんな考えの人に教えてもらったり、あるいは教えたりしながら読んでほしい本です。 読後、表紙のオレンジのイラストについて、なにを考えるでしょうか。 ※発刊に際して、岡真理さんによる「はじめに」が全文公開されています。 https://www.mishimaga.com/books/tokushu/006158.html