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【再々入荷!】こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!
¥770
さよたんてい 著/ADAMay Publishing 2019年12月発行 56ページ 148✕210mm *特典「つまらない生活を捨てろ!」ステッカー付き! 迷える大人たち。悩みは尽きないのです。つい現実から逃避してしまいがちな、そんな大人たちのお悩みに、小学3年生のさよたんていがズバッと切り込んでくれます。優しくまっすぐなさよたんていのお答え、クスリと笑ううちに気持ちも軽くなりますよ! インスタグラムで連載中。さよたんていのお答えが書籍化、100件以上のお悩みがスッキリです!
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【再入荷】こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!2
¥770
さよたんてい 著/ADAMay Publishing 2020年12月発行 56ページ *特典「つまらない生活を捨てろ」ホログラムステッカーつき 大人たちのお悩みに独特の切り口で優しく時にはキビしくお答えしてくれたパート1から1年。ますます鋭い117件の依頼へのお答えは、どのページを開いても「あっそうだな~」という言葉に出会えます。 10歳になったさよたんていの日常が垣間見れるページも収録、もしかしたらさよたんてい、意外と近くに住んでる普通の女の子かもしれないです。
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さよたんていの おなやみ相談室
¥1,480
さよたんてい 著/ぴあ 2021年9月発行 256ページ 世の中の悩める人々に光明を与えた…かもしれない「こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!」シリーズ。時に気持ちを軽くし、時に「はっ!」と目を醒めさせてくれ、そして時にはじんわり涙が出てくるお答えを導くのは、あるひとりの小学生の女の子「さよたんてい」。素晴らしいお答えの数々に、多くの新たな悩み深き依頼と名回答を加え、ボリュームたっぷりの本になって満を持して登場です! 書籍版ではたんていしゃ設立のお話や、さよたんていからの逆依頼の数々も。そして、さよたんていの言葉に気持ちを軽くした経験のある方には、この本ができるまでのこと、この本ができたあとのことを綴られた、たんていを一番近くから見つめているお母さまによるあとがきにかえて「さよへ」…こちらをぜひ味わっていただきたいのです。世の中はあたたかく、言葉や想いは巡って、また誰かが満たされていくんだなあと、そう思います。
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本や紅茶や薔薇の花
¥880
SOLD OUT
陸奥A子/河出書房新社 2016年5月発行 1972年に漫画家として少女漫画雑誌「りぼん」の増刊号でデビュー後、今も活躍される陸奥A子さんのイラストモノローグ集です。 1970年代から80年代の少女まんが雑誌りぼんにて、「おとめちっく」なまんがでブームを起こし、のちに女性誌へと舞台を移され、長い間女性のこころを描き続けてきた陸奥さん。 恋へのあこがれやささいな日々への感謝、もう会えない誰かを思う気持ちまで、やさしいことばと描き下ろしイラストの一冊です。 「本、紅茶、薔薇の花」は、眠くなるために必要なものたち、と。タイトルとおり、気持ちをととのえたい時に開くとほっとする、一日の終わりに開きたい本です。
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中学生から知りたい ウクライナのこと
¥1,760
小山哲・藤原辰史/ミシマ社 2022年6月発行 *ミシマ社のオンラインイベントを書籍化した「MSLive!BOOKS」シリーズです。 2022年3月16日開催の著者2人によるオンラインイベント「歴史学者と学ぶウクライナのこと」を再構成・加筆修正した内容に、他のメディアに寄稿された記事を合わせ緊急出版された書籍です。 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まりました。このことについて、見聞きする映像、現地の人の悲痛な言葉に胸を痛めながら、どんな背景があってこの事態が引き起こされているのか、あまりにも何も知らない、わからないという自分がありました。 文化・言語・宗教の違い、争うことによって奪われたり取り戻したり・・・急に起こった戦争ではない、その背景を知るだけでも、自分の考え方に少しの自信が芽生えるかもしれません。 たとえば「ボルシチ」。表紙カバーのイラストは「ウクライナ風バルシチ」というポーランドの料理です。ウクライナ風でないバルシチも存在します。どうしてウクライナ風なのかを思うと、争いを繰り返す世界にも目が向くよう。 中学生には難しいかもしれませんが、きっかけとなって誰かと話す機会をもつことができれば。そんな1冊です。
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京都・六曜社三代記 喫茶の一族
¥1,100
樺山聡 取材・文/京阪神エルマガジン社 2020年9月発行 コーヒー好きが日本一多いともいわれる京都。ここで70年以上にわたってコーヒーを提供し続ける喫茶店「六曜社」の創業から今日、そして未来へもわたる家族の物語です。 物語のはじまりは、創業の1950年より数年前、終戦直後の1946年、満州。この地で出会った創業者の奥野實さんと八重子さんが、帰国を果たして京都に開く喫茶店「コニーアイランド」「六曜社」。高度経済成長、バブル期、平成の時代からやがて来る創業100年までを、主に創業社の妻、八重子さん、息子の修さん、孫にあたる薫平さんを軸に、奥野家の一族と周りの方々とともに描きます。 今日味わう1杯のコーヒー、そこにはたくさんの方の手から手をわたる仕事と思いがあります。家族が健やかに暮らすために、足を運んでくださるお客さまが楽しまれるコーヒーに、仕事に情熱を注ぐ奥野一族のお話は、だれの身近にあるお話でもあります。
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ヨチヨチ父ーとまどう日々ー
¥990
ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社 2017年5月発行 ひとりの赤ちゃんが誕生するとき、そこにはひとりの新米パパも誕生するのです。 パパは赤ちゃんと違って世の中を知っているだけに、日々の生活を保ちながらも、赤ちゃんを迎えた生活でへとへとになっているママ(であり妻)と共に育児に取り組もうと、一生懸命に頑張る・・・(しかし、しかし・・・!?) 絵本作家のヨシタケシンスケさんが、子育てにひと段落ついたとき、当時を振り返って連載したコミックエッセイです。家族の単位に変化が起こり、自分が父となったとき、ほかの人にアドバイスを伝える余裕はなかった、それは今まさに「喉元を熱いものが通り過ぎている」から。子育て真っ最中の方や、かつて新米パパママとして戸惑った人へ、「こうだったよねー!、こうだよね!」と思ってもらえたり、「いやこんなもんじゃなかったよ、うちのヨチヨチ父は!」と毒づいてもらえたら、とのこと。 世の中の父にも、みんなヨチヨチ時代があった・・・いつもより少しお父さんが愛おしく思えるかも!です。
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あっちの女、こっちの猫 佐野洋子画文集
¥1,100
佐野洋子/講談社 1999年11月発行 絵本作家・エッセイストなど多岐にわたる活躍の佐野洋子さん、初めての書き下ろし画文集です。 モノクロのシンプルかつ潔い線画に添えられた文は、飼い主(と思われる)の女性から見た、一緒に暮らす猫への憧れや思いと、猫から見た、なぜか生きづらそうな人間へのメッセージ。 どちらも「ひとり」で生きる両者。はてしなく自由なのは、猫も女も持っている、というか私もあなたも持っている「あれ」なんだろう。 さみしくても、おなかが空いていても、ふたりの息が合わなくても、「おれ、今のままでいい」という帯の言葉がじんわり響くようです。
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アフリカの音
¥880
沢田としき/講談社 1996年3月発行 「アフリカの音」、ときいて多くの人が思い浮かべるのは、リズミカルな打楽器の音でしょうか? この絵本に登場するのは、ジャンベ。主に西アフリカ地域で演奏される太鼓です。 西アフリカは太鼓とダンスの豊かな文化を持つ地域、人々の生活に根差しています。 木をくりぬいて、いのちを終えたヤギの皮を張って作ったジャンベ。いのちは楽器に生まれ変わって、うれしいとき、頑張るとき、大地の恵みに感謝するとき、新しいいのちが誕生するお祝いのとき、そして祈りのときに、新しい音となり、ことばとなって、かわいたアフリカの風に乗ってどこまでも届きます。 太鼓の音やリズムに加えて、アフリカのひとびとの日常も、お祭りの日の特別な楽しい時間も感じられる沢田としきさんの絵とことば。「ドン ドン」だけでは表現できない豊かな音を思い浮かべて、心豊かに軽やかにどうぞ。
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すべてきみに宛てた手紙(ちくま文庫)
¥792
長田弘/筑摩書房 2022年4月発行 詩人の長田弘さんによる、39通の手紙型エッセイ、2001年の書籍の文庫化です。 時代は20世紀の終わり、「戦争の世紀」とも言われた20世紀、36通目の手紙「手紙36 戦争の言葉」を読むと、戦争がなにかの解決にはならず、失われ、壊されるもののあまりの大きさについて、それに対して言葉は何ができるのか、詩人の目線から書かれた、不要なものがそぎ落とされた手紙を受け取ることができます。 書くことは、そこにいない誰かを、自分になくてはならない存在にすること。「きみ」に宛てた手紙の「きみ」が「あなた」であるように。39通のどの手紙から読んでも優しいのですが、一冊を通して、長田さんから次世代のひとへ伝えておきたいさまざまな言葉を、ゆるやかながらも大きな流れで受け取ることができます。 解説は谷川俊太郎さん。長田さんの39通の手紙を受けて書かれた「返事」、「手紙を書きたい誰か」の存在、考えを共有したい存在が自分の中にあると気づけることがうれしく思えます。
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【再入荷】本が語ること、語らせること
¥1,760
青木海青子/夕書房 2022年5月発行 *再入荷いたしました! 著者は奈良県東吉野村にて私設図書館「ルチャ・リブロ」を家人と運営する司書の青木海青子さん。心身ともに疲れ果てて移住した地で取得した古民家の自宅と蔵書を、私設図書館として開放します。本に助けられた2人は東吉野村に根付き、新たな場所を作られています。 図書館を訪れた人から時に「誰にも言えなかったような、心の中にある本当」が語られることも。その理由として、本が人の心を解放させる効果がある、と海青子さんは綴られています。 本書は、海青子さんのやわらかなエッセイと、その合間に「司書席での対話」として、近しい利用者から出てきたモヤモヤに、少し見通しのよくなるような3冊の本が理由とともに提案される8篇に加え、「本に助けられたできごと」を海青子さん自身が語るページからなり、全体を通して心の持ちようの処方箋のような本となっています。 自分の思考に凝りかたまらず、気持ちに窓をつくるとは?言葉の海を泳ぐとは?まえがきである「はじめに」を読むだけでも清々しくなれるようです。 助けられながらその場に根ざして生きる、「土着」をキーとして、でも軽やかに。ブックガイドとしても楽しめます。 表紙の手触りと同じ、かわいい特製しおりが付いています。
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ぼくとカバンとカバンとカバン(土屋鞄の絵本)
¥550
おなかさとし 作/土屋鞄製造所 2010年11月発行 ボクはカバンがだいすき。いままでのお誕生日プレゼントはずーっとカバン。 そのカバンたちと話せるわざだって持っている。 あるひ、ぼくのへやに、見知らぬ迷子のピンクのポシェットがいた。 大好きなおんなのことはぐれてしまったみたい。 きっとおんなのこも、ポシェットをなくしてさみしがっているはず、 ならば、おおきいカバンにみんなで入って、さがしに行こう! 長く愛され、長い時間を一緒に過ごす相棒のように。人と思いをつなぐ、あたたかなものづくりをされる土屋鞄製造所。ランドセルを作られる職人さんたちの「ランドセルといっしょにお話を届けたい」という思いから作られた絵本です。 友だちのこと、手入れをしながらものを大切に使い切るということ、毎日にワクワクすること・・・大人も笑顔になる、とてもとてもかわいらしい絵本。巻頭には、この絵本のテーマソングも!楽譜通りに歌ってもいいし、オリジナルで歌っても。たのしいフレーズは、つい歌いたくもなりますよね!
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ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地
¥1,980
ミシマ社 編/2022年5月発行 「生活者のための総合雑誌」として2015年に創刊された雑誌「ちゃぶ台」。今回の特集は、「書店、再び共有地」。 世界中がひっくり返って、人と人の間にあったものが断絶されて、「さみしい」が蔓延して。「新しい日常」なんてもう誰も言わなくなったいまの時代における「共有地」とは? 雑誌を開いた最初から最後まで、順に読んでも、どこから読んでも「ああ、そうかもな」と読み応えたっぷり。誰もが立ち入れて、でも決して誰かのものではない「共有地」。「書店」とあるけどもちろん書店だけでなく、そんな共有地がまわりにあると、ちょっと心おだやかに過ごせる気がします。 最新号のちゃぶ台9、戦争がそもそも起きない生活のあり方に近づくための一助になれば、との祈りも込めて編集されたそう。児童文学、随筆、論考、エッセイ、まんが、写真・・・誰にも楽しめる「ちゃぶ台」最新号も人と人の共有地かも、です。
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随筆集 読むことの風
¥1,980
アサノタカオ /サウダージ・ブックス 2020年10月 初版第一刷 2022年5月 初版第二刷 *今回のお取扱は表紙がグリーンの新装版です。 自分の内面を深く深くみつめる。自分をつくっているものはなんだろう ことばの通じない地で見つけた日本の文庫、異国に根を張った先人から聞きたかったことば、若くしてこの世を去った詩人の遺したことばを超えた感情、幼い娘と繋いだ手から、ことばはなくても伝わる瞬間。 さびしさを受け入れて感じたつながりは、他を受け入れることで見えてくる自分なのかも。 著者アサノタカオさんが寄稿したエッセイやコラム、旅のことを記したノートよりまとめられた、旅と読書、ことばと自分についての一冊です。 巻末には出版社の夏葉社島田潤一郎さんとの対談「ことばは個人的なちいさな声を守るもの」の付録つき。ことばをなりわいにされる2人の対談も楽しんでください。
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育児まんが日記 せかいはことば
¥1,980
齋藤陽道/ナナロク社 2022年5月発行 *著者の齋藤陽道さんの直筆サインとメッセージが入っています 聴覚障害をもち、日本手話を母語として生活する写真家、文筆家の齋藤陽道さんとパートナーまどかさん。おふたりのお子さんのいつきさん、ほとりさんは健聴。コーダ(聴覚障害をもつ親をもつ健聴のこども)のこどもと、家族の日々の成長を、齋藤さんが描くまんが日記です。 赤ちゃんが言葉を覚えて語彙が増える。同じように、3歳のいつきさんは生まれながらに身近にあった言語の手話を覚え、両親とコミュニケーションを取ります。 手話は、感情のたくさんこもった、とてもにぎやかなことば。この本を読んで数ページのうちに、たくさんの手話に私たちも触れることができます。 「好き」「大好き」を表す手話の成り立ちを感じられる場面も。きっとすぐに「好き」を手話で話したくなります。 日本語のひとつひとつの単語の間にある、あわいの状態を手話では表現することができます。それくらい豊かな手話と齋藤家の育児。じっくり味わって楽しんでいるうちに、この世界がとても豊かで、小さいけれどもたくさんの幸せに満ちている様子を発見できそうです。
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もじモジ探偵団
¥2,200
雪朱里 著・ヒグチユウコ イラスト/グラフィック社 2022年1月発行 町を歩くと見かけるおなじみの文字。車のナンバープレートや「たばこ」の看板、郵便ポスト、視力表、道路に書かれた「とまれ」、果てはビスケットらの「たべっこどうぶつ」に焼かれた動物名の英文字・・・ 「もじモジ探偵団」とは、探偵のアイアイ先生と助手のネコくんからなる、文字のデザインがとにかく気になる2人組。好奇心旺盛なネコくんが見つけてきたフォントについて、アイアイ先生とネコくんが調査する、デザインやフォント好きの方から、ちょっとおもしろい街の風景を探すのが好きな方にはたまらない、おもしろかわいくて、もちろんしっかり学べる本です。 「もじモジ探偵団」は、デザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌「デザインのひきだし」に現在も好評連載中、よりすぐりの16本をまとめられた1冊となっています。どの記事にも携わる人のこだわりの想いと愛情がたっぷり詰まっています。
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言の葉連想辞典
¥1,430
SOLD OUT
あわい 著/遊泳舎 2019年6月発行 見知っていても使えない言葉、ニュアンスだけでしか使ったことのない言葉、そもそもまだ出会っていない言葉…この世にはさまざまな言葉があふれています。 この本は、何万もの言葉が収録されている訳ではないけれど、自然や行動、感情、色などの漢字一文字のシーンから連想される単語や熟語、ことわざなどを、爽やかなイラストを添えて紹介してあります。 例えば「風」からどんな風景を想像しますか?花の香りを運ぶ風?冬、吹きやんだ後に手に傷ができているような、かまいたちのような風?夏の熱い空気を運ぶ風?辞書のようにそれぞれの言葉の解説を読みながら、なぜかエッセイを読んでいる感覚にも陥る不思議。 巻末には逆引きインデックス付きなので、気になる言葉をみつけて意味を探るのも、占いのようでおもしろいです。自分のものとして使いたい好きな言葉が増えそうです。
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なぜ戦争はよくないか
¥1,320
アリス・ウォーカー 作 ステファーノ・ヴィタール 絵 長田弘 訳/偕成社 2008年12月発行 戦争によって傷つく子どもたちをこれ以上増やしたくない。そう願う著者のアリス・ウォーカーさんは、作品を通して弱者の立場から社会を見て問題を提起しています。 戦争は、知らず知らずのうちに息をひそめて、そうとは見えない顔で近づいてきて、幸せに暮らす人々や自然界に忍び込んでくるもの。その結果もたらすものとは・・・ 子どもたちを守るには、戦争とはなにかを知ることも方法のひとつ。アリス・ウォーカーの文に、平和と戦争を表現する色調でのステファーノ・ヴィタールのイラスト。長田弘さんの、こどもにもわかりやすい訳で構成された、いま読んでおきたい、子どもを守るための絵本です。
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日本国憲法
¥1,100
齋藤陽道 写真/港の人 2022年5月3日 初版第一刷発行 2022年で施行から75年となった日本国憲法。その前文と各条文に、写真家の齋藤陽道さんの未発表写真を含む24点の写真が添えられています。今を生きる人々の写真は特別なものではなく、ごくごくありふれた日常や表情ですが、写真が添えられていない章もあります。 「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」(前文より) いま一度、通して読んでみたい日本国憲法。手のひらに収まる美しい造りの本です。
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写真集 UWAKAI
¥4,180
宮脇慎太郎 著/サウダージ・ブックス 2022年4月発行 四国・愛媛県の最西端の佐田岬から豊後水道の南側の海域「宇和海」。独特の地形により古くから国の政策によって翻弄され続けてきたこの地は、そのせいで日本各地からの文化が入ってきては根付き、継承されてきました。 限界集落が点在しつつも、人々の暮らしがあり、豊かな文化があり、美しく自然があるこの地を、四国在住の写真家の宮脇慎太郎さんが6年の時間をかけて撮影し記録された1冊です。 この地に通うきっかけとなったのも、かつての国のハンセン病対策によって、幼いころ故郷から離された詩人との縁から。国の近代化や繁栄の対極にある、脈々と受け継がれてきたものや、生きる上での本当の豊かさについて思う、熱量を感じるような写真集です。
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「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと
¥1,980
(ま)&アサノタカオ/サウダージ・ブックス 2022年1月発行 近年話題で人気となっている韓国の文学。韓国文学ファンの編集人アサノタカオさんが、同じく韓国文学を読み、K-POPのファンである娘の(ま)さんに、韓国の文学をアイテムにして、違う国、文化について感じたこと、考えたことをインタビューした1冊です。 読むほどに、(ま)さんのフィルターを通して見た世界の広さが体感でき、読み手の側の視界も広がっていくようになります。「世界感」ってなに?言いえて妙なその単語のすがすがしく潔い感覚をぜひ。「知らない」は「知る」ことの入り口、「なにから読んでみたら?」「次はどんなものを?」というときの韓国文学の読書案内としても使える、気持ちのよい手のひらサイズの1冊です。
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【再入荷】娘と話す 宇宙ってなに?
¥1,320
池内了/現代企画室 2009年9月発行 とても身近であるにもかかわらず、まだまだ解明できない「宇宙」について、天文学者・宇宙物理学者の池内了さんが12歳の娘にお話をしながら、宇宙について、ものごとの考え方について、いろいろなことを伝えていく本です。 「宇宙はビッグバンから始まった」「宇宙は今も膨張し続けている」・・・宇宙の成り立ちや宇宙の果ては誰も見たことのないもの。では、どのように考えてその理論を導いたのか?こどもの「どうして?」「なんで?」に、わかりやすい言葉や説明を交えながら、真摯に向き合って語り合うことばは、まるで家のリビングでの親子の会話のようです。 「お父さん、また怒ってる」なんていう会話も多々あって、微妙な親子関係も見え隠れしつつ。 宇宙の謎について、宇宙と人間のかかわりについて、こどもにもわかるように導いてあるので、いま一度学びなおしもできる宇宙の解説本であるとともに、わからないこと、違う意見へ向き合う「考え方」を考える本です。 複雑で難しい世界情勢の未来を生きるこどもが、どんなふうに世を渡っていき、世界をどのようにしてほしいのか、というシンプルな父の願いがじんわりしみるようです。
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大正ガールズコレクション/女学生・令嬢・モダンガールの生態
¥1,991
石川桂子 編著/河出書房新社 2022年2月発行 大正時代というと、今から100~110年前。その頃の日本の暮らし向きはどんな感じで、女性はどんな生き方をしていたでしょうか。 15年という短い「大正」の時代、西洋の文化が生活の中に入り始め、現代につながるような和洋折衷の生活様式が始まります。「モ・ボ(モダンボーイ)」「モ・ガ(モダンガール)」と呼ばれる、西洋の先端ファッションをとりいれた人たちも現れました。 この本は、大正時代を生きた女性を紹介し、今につながる女性の生き方を思える1冊です。「職業婦人」と言われる、当時としては珍しい社会進出を果たして自立した生活を送る女性が登場しはじめたのもこのころ。職業婦人の考えていたこと、心得など貴重なアンケートや、繁華街を歩く女性のかぶる帽子デザインを収集した考現学のような記事も。イラストも、当時の写真や新聞・雑誌の記事もたくさん紹介されていますので、大正のファッションの好きな方にも、当時のファッションや女性の暮らしを知るための資料としても活用できる、読んでいてもとても楽しい本です。
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ポチャッ ポチョッ イソップ かえるのくににつたわるおはなし
¥2,750
アーサー・ビナード 再話 ススキコージ 絵/玉川大学出版部 (世界のむかしのおはなしシリーズ・イソップ童話より) 2022年1月発行 イソップ童話の中でも、日本ではあまり知られていないお話を土台に、アーサー・ビナードさんが20年を費やして構想し、スズキコージさんと共に作った絵本です。 好きな時に沼地で泳いだりケロケロ歌いながら、なかよくおだやかに暮らしていたカエルたち。けれど一部のカエルは「こんなにのんきに暮らすなんてよくない、強い王さまが必要だ!」と考えて、天の神にカエルの国を統治する王がほしい!と求めます。その結果… 紀元前600年代に生きていたイソップは、奴隷でもあったそうです。管理されながら生きる中で伝えた「自由」について、また強い王が傍若無人に振舞った結果、傷ついたり苦しむのは誰で、何が生まれるのかについて、みんなで考えるためのきっかけとなりそうな絵本です。絵も、文も、あとがきも、力強くあらわされています。