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d design travel 広島号【34. d design travel HIROSHIMA】
¥3,190
D&DEPARTMENT PROJECT発行 *先行販売(発売日は10月18日です) *編集長神藤さんのラクガキバージョンのマップつき 2ヶ月間暮らすように現地を旅して見つけた、本当に感動したものだけを「ロングライフデザイン」の視点で紹介している、新しいタウンガイド-トラベルガイドシリーズ「d design travel」、この秋発売される広島版の取り扱いを本日より先行販売いたします。 目で見る「広島」「ひろしま」「ヒロシマ」、それぞれは少しずつ違う意味を持っているようにも思えますが、まぎれもなく過去からの地続きの場所。川があり、海があり、山があり、人がいます。途切れることなく続く場所を、新しい視点で観る人たちも、懐かしく見る人も。そんな「人」を真ん中にとらえるトラベルガイド。ぜひ暮らすように眺めて、ゆっくりと歩いてください。 表紙デザインは、過去にその場所の風景や文化、人を描いた画家の作品に、新たに現代の技法を用いて過去とつながりながら今の場所を描く、広島在住の画家手嶋勇気さんの作品【AID】より。広島のまちのどこが思い浮かんできますか?
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ぼくがエイリアンだったころ
¥1,980
トンマーゾ・ピンチョ 著 二宮大輔 訳/ことばのたび社 2024年9月発行 *原作「UN AMORE DELL’ALTRO MONDO」(2002年):2014年版の全訳です *活字が利用できない方のための「テキストデータ請求券」つき 大人にすんなりなることができましたか。もしも、子どもの時に周りにいた大人たちが信頼できなかったら、大人になることに恐怖感と絶望感しか持てないでしょうか。 眠っている間に体もこころも何者かに乗っ取られて大人になる、ならば眠らなければいいんだ、と9歳の時に眠ることをやめたホーマー・B・エイリアンソンは、ある夜橋の下で出会った「カート」と名乗る男から譲られた「システム」により、18年の不眠を終え、再び眠りのある日々を受け入れます。地球外の生物である自分がここで生きるために必要なのはシステムと「恋人」。カートから離れて恋人を探す旅に出たホーマー、そのころカートは・・・ 著者は1963年ローマに生まれ、ニューヨークで画家を目指す傍らで当時のアート・カルチャーに多大な影響を受け、帰国後に作家へ転身したトンマーゾ・ピンチョ。訳者はイタリア文学の翻訳者であり、自らも音楽活動をする二宮大輔さんです。
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おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)
¥810
お料理のおいしさに深みをあたえる「おだし」。種類はいろいろありますが、中でもとても力持ちの「昆布」の謎を掘っていきます。 そもそも、海ではゆらゆらしているのに、手元に届くときにはパキッと割れるほどの硬さになっている昆布。「手間」という文字のとおり、たくさんの、本当にたくさんの人の手を間にいれて、うま味を重ねて作られます。 おうどん、おでん、煮物のような和食だけでなく、洋食レストランや海外でも人気のある昆布。この本では産地のひとつ「羅臼」での昆布作りをとりあげ、楽しく解説されています。もちろん、おうちで使うときのコツも!
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【再入荷!】100年後あなたもわたしもいない日に
¥1,980
文・土門蘭 絵・寺田マユミ/合同会社文鳥社 2017年10月発行 この本のタイトル「100年後あなたも私もいない日に」は、どこかで出会ってからずっと心の中に残っていました。 偶然見かけ、呼ばれたように惹かれて開いたこの本。読み進め、一番終わりに現れた表題の短歌は、めまぐるしい現代においてかわらないもの、かえたくないものを、考えるというよりは感じる余韻がありました。 土門蘭さんの文と短歌に寺田マユミさんの線画が互いに寄り添うように展開する、見るものをわくわくさせるような仕掛けと、文字と絵、余白のバランスが素晴らしい、丁寧に丁寧に作られた美しい本です。 限られた文字数の中で表現されたくらしや人生を、モノクロのシンプルな線で豊かに表現された本は、文中の単語「素数」と「トリミング」がキーとなっているように思えてきますが、ページをめくりトリミングされた日常の言葉と絵を味わいながら、自分の経験や気持ちが足され、あたたかさと悠遠な時間を感じるようになるようです。 合間に出現する闇夜の月が満ちていく様子は、そのまま気持ちが満ちていく様子かもしれません。
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和田夏十の言葉
¥1,430
梶谷いこ/誠光社 2023年11月発行 和田夏十(わだ・なっと)さんは、主に夫である市川崑さんの作品の脚本家として活躍されました。 この本は、自らも日々文を綴られている梶谷いこさんが、敬愛する和田夏十さんのことばと重ねて日常生活の中の「本当に大切なもの」とはなんなのだろう、と書かれた連載を書籍化されたものです。 現代の社会においてあまりに清々しい和田夏十さんの言葉。和田夏十さんは1983年に62歳で亡くなられましたが、いま改めて触れるその数々の言葉は、刹那的でない絶対愛がつらぬかれています。愛とは、自由とは、生きるとは。いこさんとともに探してみてくださいね。
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中学生から知りたいパレスチナのこと
¥1,980
岡真理・小山哲・藤原辰史 著/ミシマ社 2024年7月発行 生まれた場所がたまたまその場所だった。そのためにずっと虐げられる人々がいる。「わたしは暴力は振るっていない」と思っている人々は、どう世界と関わって、無意識のうちに何をしているのか。 知らない、見えない歴史を知ることは、世界とのかかわり方を考えるきっかけになります。この本は、パレスチナ問題に精通されている岡真理さんと、西洋史(ポーランド史)研究者の小山哲さん、ドイツ史・食と農業の歴史の研究者の藤原辰史さんが、それぞれの精通された視点から提言されています。 「中学生」ではまだ学習していない歴史もたくさん出てきますが、ひとりで読むのではなく、たくさんのいろんな考えの人に教えてもらったり、あるいは教えたりしながら読んでほしい本です。 読後、表紙のオレンジのイラストについて、なにを考えるでしょうか。 ※発刊に際して、岡真理さんによる「はじめに」が全文公開されています。 https://www.mishimaga.com/books/tokushu/006158.html
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うたをうたうとき
¥2,420
詩 まど・みちお/絵 渡邉良重 アノニマ・スタジオ 2022年2月発行 人のこころへしずかに沁みいり、患者さんのみならず全ての見る方を癒す力を持つ「ホスピタルアート」。これは、山口県にあるホスピタルアートから生まれた詩画集です。治療や薬とは違う力を持つアート。同じ地球に存在するすべてのものが持ついのちの優しさ、強さ、美しさ。生きることはうたうこと。まど・みちおさんのやさしいことばと、ホスピタルアートのモザイクアートをもとに描かれた渡邉良重さんの挿絵が、いのち=世界のいとおしさを示してくれます。
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えきべんとふうけい
¥1,540
マメイケダ 作/あかね書房 2021年10月初版発行 「ぼくのこと しってる?」そう聞くのは、あ!ある世代より上のひとにはおなじみの、あのおさかな。駅でおべんとうを買って電車に乗る人をみていたら、旅気分になったみたいですよ。「ガサゴソ・・・パッチン!」と聞こえるほうに行ってみると、そこにはおいしそうなおべんとう! 「駅弁」、最近ではすっかりデパートの催事での人気者になっているけれど、電車の窓を流れる景色を見ながら、駅弁を食べる旅は、ある意味とても贅沢な、なんともいい時間の過ごし方です。マメイケダさんの描かれる食べ物は、見ていたらお腹が鳴りそうなほどにおいしそう!山・空・海・まちの景色も色鮮やかなたのしい絵本。いろんなところを旅する気分になりますよ。
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カラクリ江戸あんない
¥900
太田大輔 文・絵/福音館書店 2010年11月発行 発明家のおじいちゃんが、江戸時代の日記をもとに作った、水の香りのする「カラクリ(機械仕掛け、江戸時代に発達)」で、孫の姉と弟とおじいちゃんの3人は、江戸末期の長屋に暮らす船頭の喜助さんの仕事をとおして、当時の人びとの生活を見つめます。 黒船がやってくる少し前の江戸の人びとは、老いも若きも日々を愛し、ユーモアたっぷりで楽しそう。そしてゆったりとした水の恩恵を最大限に生かした暮らしは、長屋にも水道が通るくらい発達していながら、人にも地球にもやさしいものでした・・・ 版画で表現された街や人の様子のなかの着色された場所にあるのは水。暮らしの中のさまざまな場面に、水を見ることができます。今こそ江戸の暮らしに学ぶべきたくさんなことを、あちらこちらに見つけられる絵本です。
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【再入荷!】ひとり ALTOGETHER ALONE(新装版)
¥1,980
GAZETTE4(小林深雪・小柳帝・鈴木惣一朗・茂木隆行)/誠光社 2024年7月発行 ※1999年12月発行「ひとり」の新装版です 「ひとり」も好き、「ひとり」が好き。自由な時間、解き放たれる時間、黙考の時間・・・ひとりを知らないと、ひとりじゃない時の自分もどこか居場所を探してしまうだけの時間になるような。 1999年の終わり、過ぎ去りつつあった大衆(みんな)で音楽を聴く時代を惜しみつつ、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド(発行元解説より)。20世紀に世に出た約500枚の洋楽・邦楽を「SWEET・BITTER・MILD」というインプレッションで解説されたディスクレビューと、当時のコラムの一部リライト版に新しいコラムを加えられた、とてもボリュームのある1冊です。 さまざまなジャンルの中から聴きたい1枚を見つけるのはまぎれもなく個性。それは「ひとり」の自分が、誰にも、どこにも属さずここにあることのような気がします。
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Catnappers 猫文学漫画集
¥1,760
長崎訓子/ナナロク社 2019年9月発行 著者の長崎訓子さんいわく、「うたた寝をするひと」という意味の「Catnapper」。複数なのは、あなたもわたしもプロうたた寝士の道を!猫に学びたまえ!ということかもしれません。 イラストレーターの著者が名作短編を漫画にするシリーズの第3弾となるこの本は、「猫文学漫画集」とあるとおり、芥川龍之介、小川未明、赤川次郎、筒井康隆、中原昌也などなどの、猫がキーとなるような短編を漫画で表現されています。不思議でかわいく猫のようにどこかしなやかな本。表紙はピンクの箔押しの手触りも気持ちよい一冊です。
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よるのえ
¥1,100
キューライス/大和書房 2022年3月発行 イラストレーター・漫画家のキューライスさんによる、散文の添えられたイラスト集です。 すべてのものがいきいきとかわいいイラスト(漫画などでおなじみのキャラクターも登場)と同じページにある文は、気もちの泉に黒のインクが一滴落ちてしまったような、なんともシュールな世界観。しかも「あれ、なんでこの絵が…」というものも、不条理もたくさん。 でも遠い世界の話ではなくて、記憶のどこかにありそうな、なさそうな…ほら、目の前の石は知ってる誰かにどことなく似てたりして… 夜がだんだん長くなり存在感が増してきた季節。一日のいろいろを終えたあとで、となりの世界をのぞいてみませんか。
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本の幽霊
¥1,650
西崎憲/ナナロク社 2022年9月初版第1刷・2024年6月3刷 まだ今のように世界がオンラインで瞬時につながってしまう以前、海外の古書は、その古書店の発行する目録から注文する方法が一般的でした。注文してもすでに品切れの場合もあり、実際届いて開封したときにお目当ての本が入っていた時の喜びはとても大きいものだったでしょう。 ずっと探していた短篇集を目録に見つけ注文し待つこと数カ月、そして本は無事に届きました。心躍らせながら特別な本をはらりと開き、「夏のあいだはその窓を開けてはならない」との本文に満足しながら飽くことなく眺める夜を過ごします。 しかし後日、おなじ目録を持つ友人から「そんな本、載っていなかった」と聞き、あわてて見返すと・・・(本の幽霊) 表題作「本の幽霊」はじめ多くが本にまつわる6つの短編です。どれもエッセイのようでもあり、短編小説のようでもあり、読後はさわやかな心持ちに。 とても美しい装画は「イモムシ画家」桃山鈴子さんによるもの。金の箔押しもふんだんなこの本のデザインの細部を眺めると、この本自体がどこかで誰かに渡るのを待っている古書のようです。
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さがしています
¥1,200
アーサー・ビナード 作 岡倉禎志 写真/童心社 2012年7月第1刷・2020年第18刷 *表紙写真:「鍵束」寄贈者・中村明夫氏(広島平和記念資料館所蔵) 「いってきます」、いつもの朝がその時間まであった戦時下の広島。持ち主に会えなくなってしまった「もの」が、あの日からのさがしものについて、思い出とともに語る「会いたい」という願い。 「いってらっしゃい」と見送ったあの人を「おかえり」と迎えることが当たり前であるように。やがて誰とも知れず「ピカドン」と呼ぶ原子爆弾の投下から79年を経てなお、ともにあった人たちをさがし続けるものたちは、争いが絶えず、自らと同じように持ち主をさがし続けるものたちが増えている現代の変わらない状況に、静かになにを思っているでしょうか。
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死なれちゃったあとで
¥1,870
前田隆弘/中央公論新社 2024年月発行 はじめて身近な人の死に触れたとき、それまでのどこか遠い「死」がいきなり距離を縮めてきました。それから幾人もと別れを繰り返しているけれど、ひとりとして同じものはなく、身近な存在であればあるほど、かえって近いところでその人が息づいているようにも思えたりもします。 「死なれちゃった」あとで、先に逝った人たちは、いろんなものを遺してくれています。著者前田さんの後輩Dさんの場合もそう。死なれちゃっても終わるものは何ひとつない。死んだ人も、今でも新しいものを生み続けている。いろんな思いを抱えつつ、死に遭遇し、死とともに生きる人たち、わたしたち誰ものお話です。
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東北モノローグ
¥2,200
いとうせいこう/河出書房新社 2024年2月発行 「モノローグ」とは演劇用語で「独白」の意。その通りこの本は、東日本大震災を福島・宮城・岩手で直接体験された方々や、山形で避難された方々と過ごす人たち、東京にいらした新聞記者など計17のそれぞれの方々への取材を、聞き手のいとうせいこうさんが一人語りの形式にリライトされたモノローグです。 けれどその記録には、家族、近しい人々、近所の人から一瞬の出会いだった人、立場の違う人など、当然ですが多くの人の声が収録されています。 同じ場所にいなかったし、この日にまだ生まれていなかった人も増えつつある今日。わたしではない誰かの声を聴くことは、誰の声も聴かないことに、なにもなかったことになどしない、「共有」できることをさがす最初の一歩になるかもしれません。
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おやすみ神たち
¥2,750
谷川俊太郎 詩・川島小鳥 写真/ナナロク社 2014年11月初版・2024年7月初版第3刷 一瞬は永遠であって、永遠は一瞬のつながり。わたしだけのひとときであっても、それは世界の一部であり、それが世界を構成していて、だから肉体が滅びても、それは世界の永遠の一部となる。 この本に繰り返し出てくる「タマシヒ」。わたしたちが本当に聴くべき、見るべき、信じるべきもの。この地球上に生あるものに、かならず宿っているもの。谷川俊太郎さんの書き下ろしの詩に、川島小鳥さんが台湾で3年にわたり撮影された撮り下ろしの写真が、日々の中でないがしろにしてしまいがちな「タマシヒ」の存在に改めて気づかせてくれます。 やわらかな本体カバーにはたくさんの写真が。そのカバーを取って現れる静かな光の詩。さまざまな手触り・光沢を感じる、本文に使われた4種類の紙。おやすみ、「神」たち・・・いろんな感覚を使って読みたい詩と写真の本です。
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【再々入荷】ロシアの装丁と装画の世界
¥1,320
えほんやるすばんばんするかいしゃ 2017年5月発行 この本は、東京・高円寺で絵本を中心とする古本販売・自社出版をされるお店「えほんやるすばんばんするかいしゃ」にやってきた、旧ソ連時代の本の装丁や装画を図版として出版された本です。カラフルであったり、モノトーン調であったり、人やどうぶつたちがいきいきとデザインされていたり、おだやかで緻密な植物や風景だったり。図版はそのままテキスタイルとしてファブリックや洋服として生活に取り入れたいものも。見ていると心が動きます。 本の装丁なので、もちろん情報や意味をもつ文字が入るものも図版の中にはたくさんあります。しかし意味はわからずとも、それらを含めてひとつの作品として美しく、長く眺めていても飽きがきません。 ひとの手によって描かれたイラストやデザイン。世界情勢に気を起きつつも、雨の優しさ、夜の深さ、見えるもの見えないものの生きる世界の広さなど、シンプルに楽しんでいたいと思います。
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火の鳥 いのちの物語
¥1,540
手塚治虫 原作/鈴木まもる 文・絵/金の星社 2024年4月発行 生きるとはどういうことで、死ぬとはどういうこと?ともし尋ねられたら、なんと答えますか。 そう、わたしはまだ死んだことはないけれど、わたしの命を作ってくれているのは、まぎれもなくたくさんの命たち。 だからこそ、大切にしていかないといけないもの。自分だけが、自分の周りの人たちだけがよければいいのではないこと。 地球全体が元気でいないといけないこと。 たくさんの生と死を見てきた火の鳥が、仲間にやさしく伝えます。 手塚治虫氏原作の壮大な漫画「火の鳥」、子どもたちに向けてリミックスされ、大人と子どもが一緒に考えていきたいテーマの絵本となりました。
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【古本再入荷】死ぬまで生きる日記
¥1,200
土門蘭/生きのびるブックス 2023年4月発行 自分を堀りさげる。10歳のころから抱えていた「死にたい」という気持ちは、どこからどんなふうに湧いてき続けているのか- 悩みを聞いてくれる家族も友人もいて、これだと思う仕事も持っている、生活が苦しいわけでもない、なのに抱えて日々戦う「死にたい」という感情の原点を見つめ、受容し、自分の「生きる」を見つける、著者の土門蘭さんが2020年から受けたオンラインカウンセリングをもとにした、日々の記録です。 「死にたい」と思うこと自体が悪いことではないか、周りの人を悲しませるのではないか・・・「死にたい」と思うことは同じくらい「生きたい」と感じていることなのに・・・それらの言葉は自分の中のどこかともリンクして、読み進めつつ手が止まりつつ。 「今の自分」は過去があるから存在し、明日の、未来の自分となる。少しづつ少しづつ、著者の土門蘭さんは変わっていき、読むこちらにも荒涼な景色に色がつくように伝わってきます。 すべてを持っている人はおらず、欠けた部分とどう向き合うのか。そのヒントもたくさん発見できると思います。この本をヒントに、「死ぬまで生きる」をぜひご自身でも掘りさげてみてください。
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野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった
¥1,760
池松舞/ナナロク社 2023年4月初版発行 ごひいきのプロ野球チーム、ありますか?熱狂的にとはいわなくても、定時のニュースでも必ず結果は流れ、神技プレーには推しチームを問わず「わー-!」と見とれてしまう、それがプロ野球。 この本は、コロナとともに過ごす暮らしにもだいぶ慣れた2022年、「タイガースが勝たない」という、ファンが抱える試合後のぐちゃぐちゃな感情を、なぜか「短歌にしよう!今シーズン最終戦まで!」と決め、試合後5分以内の感情を歌にして、SNSで発表されていた池松舞さんの第一歌集です。 思い返せば、プロ野球も無観客試合の開催という誰も想像しなかった「世界」があったり、この短歌の翌シーズンは「セ界」でダントツの強さでタイガースは優勝したり。 わたしたちの「せかい」は希望も絶望も、いろんな夜も、いろんな気持ちもあって。野球も短歌も、あなたもわたしも、その当事者の意図しないところで世界は常に動いていて、誰のためでもなかったのに、思いがけず誰かの気持ちを変えているかもしれません。 好きなものへの愛あふれる歌のかずかず。それは「阪神タイガース」というくくりをはるかに超えています。「ああ、そうだよな」をたくさん見つけてください。
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最初の質問
¥1,650
長田弘 詩・いせひでこ 絵/講談社 2013年7月発行 中学生の国語の教科書にも採用されたり、結婚や旅立ちの際に贈られることも多い詩「最初の質問」。短い問いの答えは自らにゆだねられて、広い宇宙、豊かな自然のある地球、人間だけが生きているわけではない世界・・・と、問いかけられた質問を自分の中で反芻しながら、視点がだんだんと核心へと近づいてきます。 「わたしとは何者なのか」、心に残る多くの問いかけ。ともすれば自分本位な考え方が蔓延している闇のような世界状況の現代、だれかの命を奪う殺戮兵器よりも強いものがあるとするならば・・・最後の問いの答えに、自信をもって答えられますか。
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橋の上で
¥1,000
湯本香樹実 文・酒井駒子 絵/河出書房新社 2022年9月発行 いっそのこと、ここから逃げてしまったら・・・ ぼくが川を見つめていた橋の上で、ぼくに声をかけてきた知らないおじさん。 ぼくが心に抱えていたものを、またかつておじさんも抱えていたのだろうか。 おじさんが教えてくれた、水の音、みずうみの風景。 生きづらい世の中で、あの日があったから、 あの出会いがあったから、今の自分がある。 橋、だれかとだれかの間をつなぐ道の物語です。
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風が描く絵 鳥取砂丘(月刊「たくさんのふしぎ」2024年7月号 第472号)
¥810
水本俊也 文・写真/福音館書店 「砂丘」とは文字のとおり「砂でできた丘」、風が運んできた砂がとてもとても長い時間をかけて集まって積もっていて、風によって表面に模様があらわれます。 その模様は一期一会、天候や風の強さや砂の粒の大きさにもよって、さまざまな模様が現れるそう。表面は砂の粒がはねていたり、転がっていて、今もまさに動いています。 高校卒業までを鳥取で過ごし、鳥取砂丘に魅せられている水本俊也さん。「砂丘と砂漠の違い」から模様のしくみ、四季折々の姿などをたくさんの美しい写真とともに解説されていて、自然の雄大さや美しさに息をのむよう。巻末にはさまざまな宇宙の青、自然の青の美しさに目を見張るような「冬の鳥取砂丘」の折り込みポスターと、ふしぎ新聞がついています。