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先生の傘/シリーズ人間4

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比嘉ツル子/聞き手:孫
新世界発行
2026年7月発行

沖縄戦を生き抜いた祖母ツルちゃんの、戦争と、戦後の日々。お孫さんによる聞きとりが、手のひらサイズの1冊の本になりました。
那覇で終戦を迎えたツルちゃんが何度も孫に何度も語った体験。母が亡くなり、兄たちが出征し、姉は嫁ぎ、そして最愛の父も戦争の犠牲となり…

何度も語られる「ひとりぼっち」の寂しさ、貧しさ、夜の怖さ、死、そんな中でのまわりの人のあたたかさ…ツルちゃんの語りと聞き手の孫の「うん」「うんうん」のリズムに、「ツルちゃんは何度も何度も語り聞かせたんだろうな」と思うと同時に、体験を語れなかった、語ることができなかった何人もの「ツルちゃん」の存在もあることへも自然と思いが向きます。
孤独のなかにある小さなよろこびたち。だれもがいやで、なければいいと思うはずの戦争をなぜ繰り返し続けるのか。

小さなころから俳句をたしなむツルちゃんの語りは心地よく。タイトル「先生の傘」は読後に灯りがぽっと灯るよう。おばあちゃんが語ってくれるお話を、孫と一緒に、相づちをうちながら静かに聞いてみてください。

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