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甲斐寛子 著
2021年11月初版/2023年1月第2刷
*委託先にて展示していた本です。ご了承ください。
あったかくて、いい香りに包まれて、朗らかで快活な店員さんと穏やかなお客さま・・・パン屋さんのイメージって、「しあわせ」の象徴のよう・・・(あくまでイメージです)
著者の甲斐さんも、そんなイメージを持ってレストラン併設のパン屋さんで働き始められますが、待っていたのは当然ながら想定外のできごとばかり・・・
そんな日々をウェブで日記として連載されたエッセイ「パン屋日記」を本にまとめられました。
広島では有名なローカルチェーンのパン屋「どうぶつベーカリー(仮名)」。そこで働く人、お客さま、出入りの業者さん・・・ネコをカバンにいれてきたり、店員に一緒にランチを食べようと言ったり、夜更けにネコが侵入してきたり。どうしてこうも個性的な!?と思いながら読み進めますが、あるころからなぜか、「これは私の周りなら、あの人かなあ・・・」と思い浮かべ始めます。頼まれてもないのに困りごとをささっと解決したり、あとで思い返せばそっと弱っている人に寄り添っていることだったり、譲れない大事なものを守っていたり・・・文中に出てくる、用務員の木村さんのことば「この世界に存在するものは、価値のないものはひとつもない」が心に残ります。
人は優しい、ぶっきらぼうでも、つっけんどんでも、ことばにしなくても。豪雨災害のさなかに復旧作業をされる方を思う、原爆の日に自分のやるべきことをしながら静かに思いをはせる、そしてコロナの自粛が明けたときに起こっていたこと、ほんとの日常に合間には、忘れられない、忘れたくない日々のエピソードの日記もあります。
パン屋さんで交わる人々を通して、ささやかな日々の中にあふれる優しさを集めた、焼き立てパンのようなあたたかい日記です。
初版とはデザインも装丁も一新されました。著者の甲斐さんが「新しく手に取られる方に、新しいワクワクを」との思いからのことだそうです。「まだ見ぬお客さま、いらっしゃいませ」、甲斐さんからの優しさたっぷりの1冊となっています。
レビュー
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