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荒井恵梨子/能美舎
2023年5月発行
古来より日本の山深い集落の多くでは、稲作、農作に加えて雪で閉ざされた季節にできる仕事をもち、自然と神々を崇拝する自給自足生活を送ってきました。
この本に紹介されるのは「小原かご」。滋賀県北部にかつてあり廃村となった小原村の、雪深くなる冬の仕事は「かご作り」。電気も水もない時代の冬の仕事として、山の仕事ができる時期に材料となる「木」(小原かごは、若いカエデやモミジの皮で作られた、木のかごです)を見つけておいて、先祖より一家の長男だけに受け継がれてきたかご。丁寧に作られ、人々が自分の足で収穫したものを売り歩いた時代、40㎞先の地域まで伝わったといいます。
伝承者の太々野さんは、いちど廃れてしまった小原かごのただ一人の伝承者であるとともに、若い世代へかご作りだけでなく当時の人びとの様子を伝えられています。いにしえより伝わる小原かごのそばには、山、空、自然とともに暮らした人々の記憶があります。歳月を経て今も各家庭で大切にされる、あめ色に変化した小原かごは、そうして今また若い世代へ伝わっていきはじめています。
滋賀県長浜市。琵琶湖の北側に結婚などで移住して暮らす人々が本づくりをしている小さな出版社「能美舎」の発行です。
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