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月とサングラス(俳句∔エッセイ)
¥880
SOLD OUT
巽(ミヤモトヒロミ)/こばこ舎(ホリデイ書店) 2024年2月発行 広島県廿日市市。世界遺産の厳島神社の・・・と紹介すると、多くの方が「ああ!」というであろう街の主要駅「廿日市駅」そばにある、青いテントの古書店「ホリデイ書店」さん。 一日の営業を終えられ、日々の出来事とともに紹介される、店主ミヤモトさんの俳句。すでに500以上の句が紹介されていますが、その中から選ばれたものに、未発表の句の中から厳選された171の俳句と、かきおろしエッセイの収録された、ご自身としても、レーベル「こばこ舎」としても初の作品集です。 お店の併設のカフェのカウンター越しに、お店の古本たちに囲まれながら、お客さまと話される言葉の中に、季節のうつろいを感じながらめぐり浮かんでくることを17字に集約する。そうして、離れた場所で詠まれた句が、自分の中にもある過去の一瞬を呼び覚ましてくれることがなんだかおもしろく感じながら。エッセイのなかの一篇「ラーメン屋にて」、まとった途端に日常から別の次元に隔世されるようでもある礼服。現世に戻るための「あわい」のひとときに想われたことが綴られています。 ※ホリデイ書店さんは現在不定期営業中です。オープン日は同店SNSにてご確認ください。
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【再々入荷!】中学生から知りたい ウクライナのこと
¥1,760
小山哲・藤原辰史/ミシマ社 2022年6月発行 *ミシマ社のオンラインイベントを書籍化した「MSLive!BOOKS」シリーズです。 2022年3月16日開催の著者2人によるオンラインイベント「歴史学者と学ぶウクライナのこと」を再構成・加筆修正した内容に、他のメディアに寄稿された記事を合わせ緊急出版された書籍です。 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まりました。このことについて、見聞きする映像、現地の人の悲痛な言葉に胸を痛めながら、どんな背景があってこの事態が引き起こされているのか、あまりにも何も知らない、わからないという自分がありました。 文化・言語・宗教の違い、争うことによって奪われたり取り戻したり・・・急に起こった戦争ではない、その背景を知るだけでも、自分の考え方に少しの自信が芽生えるかもしれません。 たとえば「ボルシチ」。表紙カバーのイラストは「ウクライナ風バルシチ」というポーランドの料理です。ウクライナ風でないバルシチも存在します。どうしてウクライナ風なのかを思うと、争いを繰り返す世界にも目が向くよう。 中学生には難しいかもしれませんが、きっかけとなって誰かと話す機会をもつことができれば。そんな1冊です。
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【大好評再入荷!】食べる(月刊「たくさんのふしぎ」2024年1月号 第466号)
¥770
藤原辰史 文・スケラッコ 絵/福音館書店 「食べる」とは、いわば「毎日のおまつり」、ちょっと前まで生きていたものだけでなく、今生きているもの、食べものがいま届くまでにかかわってこられた人たち、そして色、味、におい、記憶までもが関わってくる、にぎやかで楽しい日々のおこない。寝ている時だって忙しい!すべてはこの星「地球」でのできごと。わたしも地球の一部分であるのです。 「食と農」の研究者、藤原辰史さんの楽しい文に、漫画家スケラッコさんのイラストでできた福音館書店の小学生以上向けの月刊かがく絵本。「食べる」という、生きる上で欠かせない身近なテーマから地球環境までを考える1冊、作者のことば【「食べること」のさきに】を収録した「ふしぎ新聞」もついています。
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【再入荷】私の好きな孤独
¥990
長田弘/潮出版社 2022年4月発行 「孤独」を知っているからこそ、奥深くのあらたな自分を発見ことができ、広い世界の中で、だれとも違う自分として生きることができる・・・長田弘さんがこの本の中で語られている「孤独」は、絶対的な孤独ではなく、「世界を、宇宙を構成するただ唯一の自分としての在り方」であるように思います。長田さんが触れられた詩、小説、文章、映画、音楽の中にある肯定的な孤独。ひとりになれる空間を愛すること。おとなへ向けた、静けさをテーマに綴られたエッセイです。
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【再入荷】ことばの果実
¥880
長田弘/潮出版社 2021年12月発行 長田弘/潮出版社 2022年4月発行 四季のある日本では、さまざまな果実・花実がひとびとの味覚だけでなく視覚、嗅覚、触覚を楽しませてくれます。そこに、詩人、長田弘さんの感覚が加わったエッセイは、長田さんのことばによって「記憶」も呼び覚ましてもらうような。「苺一粒ほどの奇跡」とあとがきの落合恵子さんが語られているように、幼い頃やふとした一瞬に刻まれた果実のみずみずしい記憶がきっと蘇ってきます。「花実」とは「外観と実質、表現と内容」の意味もあるそうです。
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りんごの村
¥1,760
小出正吾 文・河野鷹思 絵/アノニマ・スタジオ 2023年12月発行 ※1950年(昭和25年)に実業之日本社より刊行された「りんごの村」をもとに復刊されました。 母と息子が生きる場所を探す旅の果てにたどり着いたりんごの村。村人は山の上のお城に住むおじいさんに見守られながら、それぞれの役割を持ち働きながら暮らしています。けれども、おじいさんを利用することを覚え、働くのをやめてしまった村に聞かれるようになったのは争いの声。そんな中、息子の病気を治すために母親が向かった先は、ばけものが住むという山の上のお城・・・(りんごの村) だれにもやってくる終わりの時。しかしそれはまた、新しい誕生の時でもあるのです。年長者と年少者、それぞれにはそれぞれのよいものがたくさんあり、お互いに敬いながら生きていくことの大切さ・・・(二つの自動車) 絵本「のろまなローラー」はじめ多数の児童文学を生んだ作家小出正吾さんと、原書でも装丁・装画を担当し、日本のグラフィックデザイン界の先駆けといわれる河野鷹思さんが手がけた童話集「りんごの村」の復刊。ポップで心に残る表紙デザインも当時の原書より使用とのこと。70年の時を経て読む童話に、かつての子どもだったわたしたちも心に残る「大切にしたいもの」があります。
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チロルくんのりんごの木
¥1,760
荒井良二/NHK出版 2016年9月発行 大きくて広い世界の中で、いちばん輝いているぼくの生まれた村。おいわいごとがあるたびに一本づつ植えられて増えたりんごの木は、まさにこの村の家族の象徴ともいえる。山深いこの大好きな村で、ぼくもまた家族を作っていく。あの、たいせつな約束を、エーデルはおぼえているだろうか。 朝は希望、りんごの木は家族、一緒に育ってきたかけがえのない人への愛。いきいきと飛び出しそうでありながらとても優しい筆致とことばは荒井良二さんならでは。「生」のよろこびがたくさんあふれた絵本です。
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【再入荷】随筆集 小さな声の島
¥1,980
アサノタカオ/サウダージ・ブックス 2024年4月発行 「小さな声」、たくさんの人に演説したり、言い訳するための作られた言葉では決してない、その人の奥底からふと出てきたり、あるいは声にすらならない、もしくは声として発することすらできない気持ちは、時として誰かの一生に残ることばになって、また次へと伝えられることばとなります。 旅と詩にまつわる本を手掛けられるアサノタカオさんの最新随筆集。ひとりの旅から家族が増える中で思い浮かべる実父の声なき声、生活の拠点を変え、出会った人々や島での暮らしの様子の中での「小さな声」、手がけてこられた本にまつわることについての「小さな声」。小さいからこそ聞こえるかもしれない、一度きりの大切なことば。誰かに手渡せたら、私たち自身が島となりえるのかもしれません。
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【再々入荷】「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと
¥1,980
(ま)&アサノタカオ/サウダージ・ブックス 2022年1月発行 *新版でのお取り扱いとなります。表紙、背表紙のデザインが変更となっております。 近年話題で人気となっている韓国の文学。韓国文学ファンの編集人アサノタカオさんが、同じく韓国文学を読み、K-POPのファンである娘の(ま)さんに、韓国の文学をアイテムにして、違う国、文化について感じたこと、考えたことをインタビューした1冊です。 読むほどに、(ま)さんのフィルターを通して見た世界の広さが体感でき、読み手の側の視界も広がっていくようになります。「世界感」ってなに?言いえて妙なその単語のすがすがしく潔い感覚をぜひ。「知らない」は「知る」ことの入り口、「なにから読んでみたら?」「次はどんなものを?」というときの韓国文学の読書案内としても使える、気持ちのよい手のひらサイズの1冊です。
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死者との対話
¥1,300
若松英輔/トランスビュー 2017年4月発行 現代人は、ともすれば見えないもの、触ったりできないものやことを「ないもの」「ないこと」にしてしまいがちですが、はたしてそれは本当に価値がなくなってしまったことなのでしょうか。悲しみの中にいるときに、自分の中に浮かぶことばが、すでにこの世にいないけれど自分を育ててくれたり、慈しんでくれた身内だったり、ともに歩いた仲間だったり、好きな作家や音楽家からのものだった・・・という経験は誰にでもあると思います。そのような時、わたしたちは確かに心の中で、死者と濃密な対話をしているのではないでしょうか。 東日本大震災の翌年に開催された若松英輔さんの2本の講演をもとにした本書には、数多くの詩や文章の引用もあります。その基となっている、すでに亡くなった作家が「死者」について触れている作品のうち今も手に入りやすい40冊以上のブックリストもついています。
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12時(短編漫画集)
¥1,100
SOLD OUT
手差ユニッツ/ 2024年1月 第2版発行 工場の時計がきっちりお昼の12時になると、食事も摂らず車内を歩き回る彼を、同僚は「変わったヤツ」というけれど…(表題作「12時」) 大きな地震が起こった夜、言い表すことのできないさまざまな不安を胸に抱きながら歩く真っ暗な夜道、たどり着いた家で…(せりふのない漫画「TOKYO,TOKYO」) 自作の漫画作品を主にリソグラフ印刷し、製本工程まで手掛けられる作家「手差ユニッツ」さんの短編漫画集(この本はリソグラフ印刷ではありません)。なぜだか懐かしいような、登場する人々は回りを見れば身近にいるような。 ああそうか、いろんな角度から見ても、決して「ひとり」ではないんだなあ…
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ケの美 あたりまえの日常に、宿るもの
¥1,500
佐藤卓 編著/新潮社 2018年10月発行 「ハレ」と「ケ」とはよく耳にする言葉。「ハレ」」の日はお祝いをしたりお祭りがあったり、ごちそうをいただいたり、と特別な時間。しかしそれは、特別ではないいつもの時間があってこそで、その特別でない時間は無為でつまらない時間かというと、決してそうではないのです。「ハレ」と「ケ」は表裏一体、ケ=日常があってこそのハレではないかと思います。 この本は、ハレとケの中からあえて「ケ」の中にある、日々の自分の生活にとって愛しいもの、美しいと思うものを集めた展覧会「ケの美」展に出展された14人の方々の展示を書籍化し、あわせて展覧会企画者の佐藤卓さんと、美術についての解説やライターである橋本麻里さんの対談を収録されています。 わたしの日常の中でいつもともにあるもの、愛すべきもの。そんないろいろを思い浮かべながら読んでください。
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本屋の現在地 改訂版(2024年版)
¥600
広島 本屋通り実行委員会 著 広島蔦屋書店 発行 今年で第3回目を数える、広島蔦屋書店さんが牽引される、ここ広島での一大ブックイベント「広島本屋通り」。今年は来たる6月2日(日)に開催です! 県内外の大型、中型、個人書店の集う、まさに「本屋のお祭り!」です。「ほんのみせマドカラ」も参加いたします! 過去の「広島本屋通り」の際にも発行されたリトルプレス「本屋の現在地」。出店の本屋さんの紹介ページはもちろん、各店主さんの選んだ「今売りたい1冊」のページ、老舗・先駆け・新店の店主さんへのインタビュー、コラムなど、本屋さん好きの方にも、本好きの方にも、読みごたえたっぷりの仕上がりです。 「本屋の現在地」ご参加の際のハンドブックとしてだけでなく、なんだか気の合いそうな本屋さんや、おすすめの1冊をぜひ探してみてくださいね。
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【再入荷】小さき者たちの
¥1,980
松村圭一郎/ミシマ社 2023年1月発行 文化人類学者の松村圭一郎さんが通われて暮らしをともにしたエチオピアの村。小さな村にも世界経済の大きな流れは押し寄せ、人々の暮らしを左右します。一見、世界の流れとはそこまで関係の無いように思える、世界の片隅に暮らす彼らや私たち「小さき者」はいつも真っ先に「裕福で余裕のある」世界を追う大きなものに翻弄されているのです。 エチオピアに行って思い浮かべられるのは著者が幼少期を過ごした熊本。そこに生きてきた小さき者たち。 小さき者たちは漂流したりとどまったりしながら、発した声をないものにされたりしながら、いのちをつないできて現代がある…今またどんな時代に小さき私たちは向かっているのか、読みながら考える一冊です。 主に水俣、天草、そして今はなき須恵村について、多くの文献を読み直し、小さき者たちの息づかいを記されています。たくさんの引用があるので、基になった文献を次に手に取るのも、声をさがして聞く旅となります。
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みんなそれぞれ 心の時間(たくさんのふしぎ傑作集)
¥1,430
SOLD OUT
一川誠 文・吉野晃希男 絵/福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集2024年3月発行 (月刊誌「たくさんのふしぎ」2014年発行) 「時間」って不思議。見えないし触れない。「早い」とか「遅い」と感じるのは人それぞれなのに、実際の時間の過ぎかたは、誰でも等しく同じ。 時間を計るための「時計で見る時間」と、「あっという間に過ぎた」「まだ終わらないのか」など、心で感じる時間について、テレビ番組「チコちゃんに叱られる」でもこのテーマについての解説をされた一川誠さんによる科学絵本です。テレビでも触れられていましたが、「ときめく」こととも関係があるとか。見えない「時間」という仕組みを考えたのもまた人間、限りある時間だからこそ、心の時間の使いかたを、自戒をこめていま一度!
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【再入荷】声の地層 災禍と痛みを語ること
¥2,310
瀬尾夏美/生きのびるブックス 2023年11月発行 誰かの「あの日」の声を聞くために歩く。ぽつりぽつりと語られるそれぞれの「あの日」。震災であったり、戦争であったり、身内をあの世へ見送る日であったり、失った日常のことであったり。それは、何度も語られていることかもしれないし、人生でたった一度だけ、目の前の自分に託された言葉かもしれない。共通しているのは、「聞いてほしい」という、今その瞬間の目の前の人の想い。 それらの声は私の中で地層のようにしずかに積もっていき、自分の血となり肉となり、そうしてまた、託された言葉を次の人に手渡していく。 民話のような語り口の「物語」から始まる15章からなるこの本。著者の瀬尾さんが、実際に聞かれた多くの声を編んだ「物語」と、あとに続く物語の背景である「あとがたり」。叫ぶような大きな声でない、無名の私たちの声。丁寧に集められた声を、自らが聞き手となって、自分のものとして大切に受け取ってみませんか。
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すきになったら
¥1,540
ヒグチユウコ/ブロンズ新社 2016年9月発行 誰かのことを好きになったら、その人と一緒に笑いたいし、悲しみは共有したい。 あなたとともにありたいし、わたしの一部はあなたとなる。 愛するとはどういうことなのか、愛するとどうなるのか、 静かであり熱くもあるこころの想いを言葉と絵にした、大切な感情についての絵本です。
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ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く
¥1,650
いとうせいこう/講談社 2021年8月発行 「お父さん、なぜ爆撃されなきゃならないの?」 2019年11月、国境なき医師団の活動を取材するために同行し、現地の現状を見てきたいとうさんが綴られた当時のパレスチナ、ヨルダン。世界は日々重い空気が増していき、この現地取材からも状況は悪化の一途をたどっています。困難な状況で傷つく人々が絶えない中、国境なき医師団が可能な限り最新の設備で診察するのは、身体的な傷だけでなくこころの傷も。 「平和を求めているだけなんだ。自分たちの国にいて、自分たちの自由が欲しい。それだけだよ。どうかガザの外にいる人々に伝えて欲しいんだ。平和のために抗議をしてなぜ撃たれなければならないのか。少しの時間でいいから、どうかどうかガザに生きている私たちのことを考えてください。」(本文より) 託されたメッセージをつぎの方へ。いとうせいこうさんのルポルタージュです。たくさんの写真とともに、出会われた方々のことばを受け取ってください。
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柚木沙弥郎 Tomorrow
¥1,100
大島忠智/ブルーシープ 2022年1月発行 染色家・柚木沙弥郎さんと、その柚木さんに2012年暮れに出会われたインテリアブランド「イデー」のディレクター大島忠智さん。気に入ったものたちと生活する柚木さんの様子にふれた大島さんは、柚木さんのことを深く知らないまま、すぐに意気投合。ふたりは、高価ではなくてもほんとうに自分の好きなものを取り入れて、こころ豊かに暮らそうとするムーブメント「草の根運動」を提唱します。 若いころにすこし背伸びして買った1枚のお皿。しかし、それがあることで、1日を終えて家に帰った時に、こころがパッと明るくなる・・・毎日の普段使いに登場し、その後実に70年以上の付き合いとなる柚木さんのお皿。その体験があるからこそ、若い人が暮らしの中にアート作品を招き入れる背中を押すことをされます。大量消費ではなく、自分の好きなものと暮らす豊かさが、実は本当の先進国ではないか。 御年100歳を超えても精力的に活動され、2024年1月に逝去された柚木さんと、大島さんが「アートと暮らしのよりよい関係」について活動された際のことばを、ライター森本俊司さんが取材しまとめられた、手のひらサイズの本。「Tomorrow」、先を見る「明日」という意味のほかに、柚木さんと大島さんのお名前からでもあるようですよ。
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薬草手帖 心身を慈しむために
¥1,980
SOLD OUT
新田理恵/アノニマ・スタジオ 2023年11月発行 「薬草」、この表紙写真にある植物の中で見覚えがあったり、すでに生活の中になじんでいる植物がありませんか。生き物は古来から不調を感じたときに、「よりよく生きよう」という本能が備わっていて、身近にある植物を使ってきたそうです。そういえば、体をポカポカしたい時にはショウガを食べたり、疲れた時に梅干しを食べたり、あせもにモモの葉ローションを選んだりしませんでしたか。今から咲き始めるサクラもこの本の中で紹介されています。ということは、サクラも薬草として効能があるよう。 四季と梅雨のジメジメした気候に対応するための身近な植物についての図鑑としても使えるこの本には、お茶の作り方や、食事の一品としてのレシピ、種や苗を用いた自宅で薬草の育て方、薬草を使った薬酒マップや、伝統薬の案内などが掲載され、巻末には薬草を生業とされる方のお話も収録されています。 あらためて「自然」や「風土」について新たな視点でみつめるきっかけになりそうな本。自分の心身のすこしの変化に自ら対応するための「手帖」として使ってくださいね。
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ひと粒のチョコレートに
¥2,200
佐藤清隆/文・junaida/絵 福音館書店 2021年4月発行・2023年10月第1刷 絵本の魅力のひとつに、「ワクワク!」があるのではないでしょうか。この絵本、タイトルにある「チョコレート」の言葉どおり、本体のカバーは、チョコレートに巻かれた銀紙と商品名の書かれた包装紙の組み合わせにそっくり。このカバー、板チョコを表現するため実際に銀色の髪に印刷されているそうで、見る角度が変われば、光沢の具合も違って見えてきます。そして!カバー上部から絵本の本体を引き出してみると・・・ほら、まるで板チョコそのもの!そう、本体は本物のチョコレートのようなデザイン。とてもこだわりの装丁です。 もちろんこだわりは内容も!チョコのもつ長い長い歴史や、なめらかなくちどけを科学的見解で丁寧に解説、小さな人から大人まで大満足の一冊です!いちど溶けて固まったチョコをおいしく再生するコツもありますよ。 ホッとしたい時から登山時の携行食としてなど、幅広く生活に密着したチョコレートのひみつを、ぜひワクワクしながら探ってくださいね。
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【文庫版再入荷】「国境なき医師団」を見に行く
¥924
いとうせいこう/講談社 2017年11月発行 文庫版 2020年12月発行 いとうせいこうさんが、4ヶ所の「国境なき医師団」の活動に同行したルポルタージュです。ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダ、「治療」の現場にありながら、そこに必要なのは何なのか。そこで治療を必要としている「彼ら」は「私」であり、現場を取材している「私」は「彼ら」なのだという事実をもちながら、今世界で起きている事実を読んで「知る」ことが大切な本です。 いとうさんが撮られた写真の、人々の笑顔が印象的です。
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あさいち(かがくのとも絵本)
¥1,100
大石可久也 絵 輪島・朝市の人びと 語り 福音館書店/1980年1月かがくのとも発行・1984年第1刷・2024年3月第6刷 令和6年元日に発生した能登半島地震。地震後の「朝市通り」で出火した火災にも多くの人が心を痛めています。 日本三大朝市のひとつ「輪島朝市」の様子を、1980年に福音館書店の月刊誌絵本「かがくのとも」としてこどもたちに伝え、今年復刊された絵本「あさいち」。海のもの、山のもの、そこに集う人びと、活気ある街と商売の方法のひとつとしての様子・・・輪島朝市の歴史は古く、明治のころからは毎朝開催されているようです。店主さんが「こうてくだ」と掛ける声、お客さんのやりとり、自慢の品が売れて仲間とのおしゃべりの様子などが本の中から聞こえてくるよう。 輪島朝市は、金沢市への「出張輪島朝市」として今月下旬から再開への第一歩を歩まれることとなりました。被災地復興の願いも込められて復刊されたこの絵本の利益は、今回の能登半島地震の義援金として、日本赤十字社を通じて寄付をされます。
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【再入荷】ぐりとぐらのたまご
¥1,320
2021年12月 ブルーシープ発行 ふたごの野ねずみの絵本といえば「ぐりとぐら」。初めて「ぐりとぐら」が発表されたのは1963年のこと。それから約60年も愛され続ける秘密のようなものが、この小さな本にたっぷりつまっています。 おそらくぐりとぐらを読んだみんなが憧れる、森でみつけたたまごを使ったあのカステラはもちろん、シンプルながらセンスがとってもいい食器やテーブル、洋服、野に咲くかわいい草花の解説もあります。くるりくらと雲に乗ったり、かいすいよくに行ったり、大きなあしあとを追っていった、家の外の世界…「だれかといる」を改めて眺めているだけで豊かなしあわせな気持ちになります。 絵本のようにたくさんの人とわけて食べたい、あのカステラのレシピも掲載です!