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【再入荷】幼年画
¥1,584
SOLD OUT
原民喜/サウダージ・ブックス 2015年8月発行 ※カバー素材が繊細であるため、多少のカスレなどが見られる場合があることをご了承ください。読まれるにあたっては全く支障はありません。 ※現在のみ、定価より10パーセントオフでのご提供です。 原民喜といえば、自身の被爆体験をもとにした作品「夏の花」を思い浮かべる方も多いでしょうか。この「幼年画」は戦争より前、原民喜の初期短編童話集です。舞台は生まれ故郷でもある戦前、原爆投下前の広島。幼い「雄二」を中心とした家族の物語です。 初めて目にするすべての世界がキラキラしたものだったり、ゆえに感じる不安や寂しさであったり。だれもが感じたことがあるその感覚が、物語のなかではとても鮮やかに表現されていて、「そう、世界は大きくて美しいものだった」と改めて感じるようです。この本の中で戦後に書かれたものは一篇。他人とのかかわりや、永遠の別れといった悲しみを経て、雄二が少年へ成長を遂げた姿がとてもすがすがしく綴られています。 戦禍のあとの街は決してもともと広場や公園だったわけではなく、そこには人が生きていて暮らしがあった。童話であるとともに、戦前の広島の様子の鮮やかな記録でもあります。
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【再入荷】『ピカドン』(初版オリジナル復刻版)/『ピカドン』とその時代
¥1,980
琥珀書房/2023年8月発行 ◎『ピカドン』絵・文:丸木位里、赤松俊子(丸木俊) 編集:原爆の図丸木美術館 ※オリジナル版『ピカドン』(平和を守る会編、ポツダム書店刊、1950年) ◎『ピカドンとその時代』原爆の図丸木美術館 編 ※冒頭にカラー口絵付録つき(幻灯ピカドン、「原爆の図」展ポスター、「原爆の図」関連木版画) ※見返しは「原爆の子の像」に捧げられた折り鶴の再生紙「平和おりひめ(広島・木野川紙業)」使用 ◎2冊1セット・紙スリーブ入り(分売不可) 発刊直後に発禁・回収処分となったといわれる(詳細は不明)、原爆投下5年後に、丸木位里と赤松俊子(丸木俊)によって作られた絵本「ピカドン」。 その後復刻版も出版されていますが、このたび琥珀書房から出版のこの本は、オリジナル版を可能な限り忠実に再現するために、色みや紙質にも大変こだわられた作りとなっています。 大江健三郎「ヒロシマ・ノート」の各章の扉にも使われている、黒一色の絵と、添えられた短い文。ご主人とともに被爆し、ひとり残されたおばあさん(丸木位里の両親ともいわれる)がくりかえし語るのは「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」。あの日の時間や場所を行き来する多数の絵と文、そのひとつは「爆心地の話をつたえてくれる人は、いません」と。 核兵器の使用が懸念される世界情勢の中で復刊された本、5人の執筆者による解説とともに、いま一度「戦争が、核兵器が奪うもの」を目で見て、手で触ってみてください。
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植物考
¥2,200
藤原辰史/生きのびるブックス 2022年11月発行 「植物」、あまりに身近すぎる存在であり、古来からどこか植物に対して人は優位性を持っているようなふるまいや言動を行っているけれど、はたしてそうなのか・・・植物の実りを食べ、樹皮や根を人類は進化のために利用し、あげく、「緑を見るといやされる」などと、植物を「緑」とひとくくりにしてしまう横暴さ・・・しかし、そもそも植物が酸素を作らなければ、人は生命を維持することすらできないのでは? 著者の藤原辰史さんが、自らと植物とのかかわりから、植物学、哲学、芸術、文学、歴史学などを縦横無尽に行き来しながら綴られた「植物」のエッセイです。あちらから、こちらから、思考が軽やかに渡り歩く様子は、見えないところで根を張るような、ゆらゆらと風に揺れる葉のような、はっと目を見張る美しい花のような・・・ 栽培していたミニトマトがうっかり大変なことになる様子はユーモラスで楽しく、藤原さんの「人」の魅力も、植物の意思がひしひしと伝わってきます。ウェブマガジン「植物考」「新・植物考」に大幅な加筆訂正を加えらえた1冊です。表紙の目を惹くバラの写真は、石内都さんによるものです。
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【再入荷】山とそば
¥800
SOLD OUT
ほしよりこ 新潮社 2011年11月発行 210mm×148mm ※再入荷した本には帯はついておりません。 漫画家ほしよりこさんが訪問した土地を思い出し楽しんだ様子をまとめられたイラストエッセイです。 山に行き、お蕎麦を食す様子をその行程途中から描き始められた「山とそば」はじめ、白ヘビと鹿と猿に出会う「ヘビに巻かれて」、魅力的な人たくさんの「カルデラのある町へ」そしてオマケの「福島、仙台」の旅が収録。 思うように外出もままならない時には、かつて訪れた場所をほしさん風に思い出してみても楽しいかもしれません。いつか再訪する願いも込めて。
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ひと皿の小説案内 主人公たちが食べた50の食事
¥1,300
ダイナ・フリード 著・阿部公彦 監修・翻訳/マール社 2015年2月初版・2015年10月第2版 小説や絵本の中に出てくる「食べ物」、挿し絵を頼りに、想像や時には妄想を広げて、頭の中にいつまでも印象深く残っていたりしませんか? 著者のダイナ・フリードさんもまたその一人。デザインの企画で、小説に出てきた食を実際に調理して再現し撮影する中で、その楽しさに夢中になり、企画終了後も取り組み続けたそう。白鯨、ガリバー旅行記、百年の孤独、不思議の国のアリス、変身、風と共に去りぬ・・・この本には50の小説の食シーンが再現されています。 食も読書も、どちらも心地よく心身に摂取し、気もちのよいものという共通点がある、とは著者のことば。なるほど!そのワクワクが、どのページからもあふれてくる楽しい本です。 食の写真とともに、そのシーンが小説から引用されていたり、作品の豆知識や、巻末にはあらすじも収録されているので、一風変わったブックガイドとしても活用できます。 赤毛のアンの「いちご水」、その味やきっときれいな色、何度も頭の中で妄想しました・・・
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Paitack No.613
¥1,100
「人生は虚構であふれている」ある意味これこそが真実であるような世の中。当時大学生の作者が、iPhoneだけを駆使して、現世を合わせ鏡で見たような雑誌を作りました。 本・音楽・漫画・トレンドが特集とはよく見かけるタイプの雑誌ですが、この本「Paitack」に掲載のアイテムは、何ひとつ実在しないもの。 「ほんとって、なんだろう」、表紙のマスク姿もなんだか違和感があるつけ方だけど、こんな世の中さえ嘘っぽいと、少し未来では思うのかもしれないですね!と作者さんと話したことを、この本を見るといつも思い浮かべます。 その作者さんから、この本「Paitack」についてのコメントをいただきました。 【Paitack】 大学の卒業制作としてiPhoneのみを使用して作成した、実際には存在しない本や音楽、漫画などについての特集を行った雑誌です! 初めて作成した雑誌になりますが613号・・・雑誌内に登場する本やアルバムジャケット、漫画、土偶なども本書のために作成いたしました・・・! もしかしたら、見たことがある本、聴いたことがある音楽などが見つけられるかもしれません。だとしたら、それは・・・ 作者さんの頭の中で、どのようにこれが組み立てられて形になったのかも気になるような本、ぜひ実際に確かめてみてください。
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森の絵本
¥1,000
SOLD OUT
長田弘 作・荒井良二 絵/講談社 1999年8月発行 どこかから聞こえる声。小さいけれど澄んだ、気もちのいい声。 きみの大事なもの、きみの大切なもの、忘れてはいけないものを探しに、深い深い森の中へ行こう- 大事なもの、大切なものは目に見えにくいけれどたしかにあって。わたしのそれはきっと派手ではないし、大きい声で話しかけてもこなくて、よく見失いかけてしまうのだけど。 それは森の中にある、と。じゃ、その森はどこにある…? 長田弘さん、荒井良二さんのタッグの、やわらかくて静かで優しいのに力強い絵本です。
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ほほえむ魚
¥1,000
ジミー(幾米) 作・絵 有澤晶子 訳/早川書房 2002年6月発行 社会の歯車であるようなひとり暮らしのぼくが出会ったのは、なぜかいつもぼくにほほえみかけてくれる魚。ぼくを待ってくれている、ほほえむ魚と暮らしたい・・・小さな水槽に連れ帰り一緒に暮らし始めるぼく。 ぼくがそっと魚に口づけしたその夜、ぼくはぼくが何者であるかを知った。ぼくは、ほほえむ魚になにをしてあげられるのだろう・・・ 台湾のイラストレーター・絵本作家のジミー(表記:幾米)さんの1998年の絵本「微笑的魚」の日本語訳版です。自らを「中年の体に住まうやんちゃな子ども」というジミーさんが闘病を経てひと筆ひと筆ゆっくり描いたというあたたかなストーリー。たいせつな誰かがそばにいること、そのひとのためにできること。じわりしみてくる絵本です。
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異国の砂 LE METEQUE
¥2,420
工藤有為子 詩・ささめやゆき 絵/ハモニカブックス 2016年10月発行 「絵を描いて生きていく」、イラストレーター・版画家・絵本作家のささめやゆきさんが、20代で絵を学ぶためひとり渡ったフランスで、古いラジオから聴こえてきたのは吟遊詩人ジョルジュ・ムスタキの歌声。フランスでは「異国の人」であったささめやゆきさんと同じく、ムスタキもまたユダヤ人としてエジプトに生まれ、ギリシャを経て放浪の末にパリに辿り着いた「異国の人」でした。 伝統的なものに様々な要素が入っているムスタキの音楽。40数年後に彼の歌を描き始めたささめやゆきさんの絵に触発された工藤有為子さんが詩を添えた詩画集です。自分の心の中をひとりで果てなく追い見つめながら、よりそう誰かの存在もまたいとおしく見えてくる、国籍や国境を越えて「だれもが地球にいきる、ただのひとり」であることを感じるようです。
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目をあけてごらん、離陸するから
¥1,650
大崎清夏/リトルモア 2022年11月発行 詩人の大崎清夏さんが綴られた小説とエッセイの本です。けれども掲載されている小説とエッセイ、ハバナ行の紀行文のあいだには輪郭線のようなものはなく、読んでいて詩のような言葉のゆらめきを感じます。大崎さんから発せられたことばに、受け取る自分の体験や想いが乗っかってわたしの本になる。本を読むって楽しいことだったのだなあと、ふと思ってしまうよう。 体に受ける圧力の瞬間に見えるものを、しっかり目をひらいて心に刻もう・・・「Open Your Eyes,We’re About to Take Off」・・・タイトルが素敵すぎませんか?
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アンネの木
¥800
SOLD OUT
イレーヌ・コーエン=ジャンカ 作/マウリツィオ・A.C・クゥアレーロ 絵 石津ちひろ 訳/くもん出版 2010年12月発行 オランダ・アムステルダム。1943年から1945年、ユダヤ人のアンネ一家が迫害から逃れながら生活していた「隠れ家」の前に生えていたマロニエの木が語る戦争の証言です。 遠くから戦争が近づくにつれ、「してはならない」ことが増えていき、やがて「存在してはならない」とされたユダヤの人々。息を潜めながら生きるアンネは、窓から見えるマロニエの木を生きる同志として希望を重ねていましたが… 今でも読み継がれる「アンネの日記」、アンネ・フランクの中にもたびたび記されたマロニエから見た戦争です。 このマロニエの木は実在していましたが、2010年の台風で倒れて一生を終えました。しかしこの苗木は世界中に渡り、日本では福山市などで今でも戦争の無意味さ、平和の尊さを伝えています。
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【再入荷】絵で読む 広島の原爆
¥2,860
那須正幹 文・西村繁男 絵/福音館書店 1995年3月発行 84ページ 先日お亡くなりになった児童文学作家の那須正幹さんと、絵本作家の西村繁男さんのタッグによるシリーズの絵本です。 当時の世界の情勢、核兵器の開発の様子、当時の人々の暮らし、落とされた原子爆弾の詳細、その後の広島、核と表裏一体となってしまった世界などの解説を、たくさんの証言や資料をもとに描かれた、絵本のスケールを超えた解説書でもあります。そこに至るまでの長く、とてもたくさんの背景や、それによって断ち切られたもの、残ったもの、変わってしまったものなどを含めて、被害の大きさだけではない「原爆」という「ひとつの事実」に近づくことができると思います。 「原子爆弾=原爆」、誰が作り、なぜあの戦争で利用されることに、日本に落とされたのか。当時を生きた人々、どういった暮らしをしていたのか。あの日、あの時間、なにが起こり広島の人々は、人類はどうなっていったのか…1945年8月6日の朝にも、セミがたくさん鳴いていたそうです。 文を書かれた那須さんは、あの日を広島市で経験された被爆者でもあります。
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【再々入荷】ロシアの装丁と装画の世界
¥1,320
SOLD OUT
えほんやるすばんばんするかいしゃ 2017年5月発行 この本は、東京・高円寺で絵本を中心とする古本販売・自社出版をされるお店「えほんやるすばんばんするかいしゃ」にやってきた、旧ソ連時代の本の装丁や装画を図版として出版された本です。カラフルであったり、モノトーン調であったり、人やどうぶつたちがいきいきとデザインされていたり、おだやかで緻密な植物や風景だったり。図版はそのままテキスタイルとしてファブリックや洋服として生活に取り入れたいものも。見ていると心が動きます。 本の装丁なので、もちろん情報や意味をもつ文字が入るものも図版の中にはたくさんあります。しかし意味はわからずとも、それらを含めてひとつの作品として美しく、長く眺めていても飽きがきません。 ひとの手によって描かれたイラストやデザイン。世界情勢に気を起きつつも、雨の優しさ、夜の深さ、見えるもの見えないものの生きる世界の広さなど、シンプルに楽しんでいたいと思います。
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自然と神々と暮らした人びとの民具 小原かご
¥1,980
荒井恵梨子/能美舎 2023年5月発行 古来より日本の山深い集落の多くでは、稲作、農作に加えて雪で閉ざされた季節にできる仕事をもち、自然と神々を崇拝する自給自足生活を送ってきました。 この本に紹介されるのは「小原かご」。滋賀県北部にかつてあり廃村となった小原村の、雪深くなる冬の仕事は「かご作り」。電気も水もない時代の冬の仕事として、山の仕事ができる時期に材料となる「木」(小原かごは、若いカエデやモミジの皮で作られた、木のかごです)を見つけておいて、先祖より一家の長男だけに受け継がれてきたかご。丁寧に作られ、人々が自分の足で収穫したものを売り歩いた時代、40㎞先の地域まで伝わったといいます。 伝承者の太々野さんは、いちど廃れてしまった小原かごのただ一人の伝承者であるとともに、若い世代へかご作りだけでなく当時の人びとの様子を伝えられています。いにしえより伝わる小原かごのそばには、山、空、自然とともに暮らした人々の記憶があります。歳月を経て今も各家庭で大切にされる、あめ色に変化した小原かごは、そうして今また若い世代へ伝わっていきはじめています。 滋賀県長浜市。琵琶湖の北側に結婚などで移住して暮らす人々が本づくりをしている小さな出版社「能美舎」の発行です。
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26文字のラブレター
¥1,980
遊泳舎 編・いとうあつき 絵/遊泳舎 2019年12月発行 「都々逸(どどいつ)」、「ザンギリ頭を叩いてみれば 文明開化の音がする」という、どなたでも耳にしたことのあるこの唄に代表されるように、基本的に「七・七・七・五」のリズムからなる、江戸の終わりから明治に流行した庶民に親しまれる唄です。俳句や短歌ほどになじみはないかもしれませんが、口にしてみるとリズムのよさに心も少し軽くなるようです。そういえばテレビ番組「笑点」でも、ときどきお題として出てきます。 この本は都々逸の唄の数々から、「恋」に関する唄を集めた本です。ご存じの方も多い、帯にある「恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」のほか、恋のさまざまなシーンを読んだ全60章(俳句は「一句」、短歌は「一首」のように、都々逸は「一章」と数えるそう)の都々逸です。 庶民の間ではやった都々逸、詠み人がわからない唄が大変多く、この本の多くもそうですが、中には高杉晋作が詠んだとされる都々逸も収録。一章一章に淡く美しく寄り添ういとうあつきさんのイラストも、限られた文字数のなかで表現された恋のイメージをより深くします。 都々逸のルールや作り方、アーティストによる都々逸コラムも収録。ページを開くときゅんとするのにどこかキリっとかっこいい。なじみのある「恋」から都々逸に親しんでみませんか。
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【新刊・再々入荷!】言の葉連想辞典
¥1,980
あわい 著/遊泳舎 2019年6月発行 *前回完売後、引き続き多数お問い合わせをいただきましたので、新刊にてお取り扱いを開始しました。そのため価格が前回とは変更になっています。 見知っていても使えない言葉、ニュアンスだけでしか使ったことのない言葉、そもそもまだ出会っていない言葉…この世にはさまざまな言葉があふれています。 この本は、何万もの言葉が収録されている訳ではないけれど、自然や行動、感情、色などの漢字一文字のシーンから連想される単語や熟語、ことわざなどを、爽やかなイラストを添えて紹介してあります。 例えば「風」からどんな風景を想像しますか?花の香りを運ぶ風?冬、吹きやんだ後に手に傷ができているような、かまいたちのような風?夏の熱い空気を運ぶ風?辞書のようにそれぞれの言葉の解説を読みながら、なぜかエッセイを読んでいる感覚にも陥る不思議。 巻末には逆引きインデックス付きなので、気になる言葉をみつけて意味を探るのも、占いのようでおもしろいです。自分のものとして使いたい好きな言葉が増えそうです。
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あまの川 宮沢賢治童謡集
¥1,100
SOLD OUT
天沢退二郎 編・おーなり由子 絵/筑摩書房 2001年7月発行 「宮沢賢治さんの童話には、たくさんの、魅力的なウタがちりばめられています。かねてからわたしは、それらのウタはみんな、独立して読み味わわれるのを、待っているような気がしていました。」(【はじめに】より) 宮沢賢治が生前に唯一発表した童謡「あまの川」をはじめ、数々の童話の中に登場したうたを、自らも詩人で宮沢賢治の研究者でもあった天沢退二郎さんが編み、作家で絵本も多数手がけられるおーなり由子さんが、やわらかな絵を添えられています。そのうたからは、木々や動物、星たちのなかにいきる自分もまた自然のなかの小さなひとりだと思えるよう。 「風の又三郎」「双子の星」などの童話から48のうたが集められた1冊。声に出して読んでもリズムが心地よく楽しい本です。
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いかれた慕情
¥1,870
僕のマリ/百万年書房 2023年6月発行 「わたしはずっと、君みたいになりたかった。」、これは、明るい柔らかい花の絵が飾る表紙をめくって、一番最初に目に入ってくることばです。 精力的に書かれる文筆家の僕のマリさんのエッセイ集、書き下ろしのものもたくさん収録されています。夫について、家族について、音楽について、青春について、そして僕のマリさんにとって書くこととは… 情熱(著者のものなのか、秘めた自分のものなのか)を感じながら、タイトルの「いかれた」も、冒頭の「君」もずっと頭のすみに抱えながら読める1冊です。
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【再々入荷】こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!2
¥770
SOLD OUT
さよたんてい 著/ADAMay Publishing 2020年12月発行 56ページ *特典「つまらない生活を捨てろ」ホログラムステッカーつき 大人たちのお悩みに独特の切り口で優しく時にはキビしくお答えしてくれたパート1から1年。ますます鋭い117件の依頼へのお答えは、どのページを開いても「あっそうだな~」という言葉に出会えます。 10歳になったさよたんていの日常が垣間見れるページも収録、もしかしたらさよたんてい、意外と近くに住んでる普通の女の子かもしれないです。
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死ぬまで生きる日記
¥2,090
SOLD OUT
土門蘭/生きのびるブックス 2023年4月発行 自分を堀りさげる。10歳のころから抱えていた「死にたい」という気持ちは、どこからどんなふうに湧いてき続けているのか- 悩みを聞いてくれる家族も友人もいて、これだと思う仕事も持っている、生活が苦しいわけでもない、なのに抱えて日々戦う「死にたい」という感情の原点を見つめ、受容し、自分の「生きる」を見つける、著者の土門蘭さんが2020年から受けたオンラインカウンセリングをもとにした、日々の記録です。 「死にたい」と思うこと自体が悪いことではないか、周りの人を悲しませるのではないか・・・「死にたい」と思うことは同じくらい「生きたい」と感じていることなのに・・・それらの言葉は自分の中のどこかともリンクして、読み進めつつ手が止まりつつ。 「今の自分」は過去があるから存在し、明日の、未来の自分となる。少しづつ少しづつ、著者の土門蘭さんは変わっていき、読むこちらにも荒涼な景色に色がつくように伝わってきます。 すべてを持っている人はおらず、欠けた部分とどう向き合うのか。そのヒントもたくさん発見できると思います。この本をヒントに、「死ぬまで生きる」をぜひご自身でも掘りさげてみてください。
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【再入荷!】さよたんていのステッカー「貼っていいよ?」
¥440
SOLD OUT
ADAMay Publishing さよふしぎたんていしゃより、かわいいステッカーの入荷です! 透明タイプの43ピース。「おすし」「おもち」「ポテト」「カツ丼」「アイス」「ハンバーグ」「クッキー」「からあげ」と、食べ物多めなおちゃめステッカーですが、「風をきるイメージ」「りそうをすてる?」などのさすがなメッセージも。スケジュール帳のおともに、手書きお手紙のアクセントにどうぞ! *リトルプレス版「こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!」も再入荷です!再版予定は今のところないため、在庫限りとなります。
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のび太の月面探査記(小説 映画ドラえもん)
¥800
藤子・F・不二雄 原作/辻村深月 著 小学館/2019年2月発行 「遅刻するわよ!」と言われながら学校へのしたくをしていたのび太がテレビで見たのは、月面探査機のとらえた月の映像。探査機からの最後の映像によぎった白い影を「月のウサギだ!」とのび太が確信。友達には信じてもらえないけれど、ドラえもんと「ウサギ王国を作ろう!」と月に出かけたその日の夕方、学校の裏山で見かけた子は、なんでも完璧にできる転校生だった・・・ 自分を大切にすること、同じくらい友達を信じること、勇気を持つこと・・・普遍的なテーマの中に、大人になってもなくしたくないワクワクも。同名映画の脚本を担当された辻村深月さんが、藤子プロからの依頼により小説として再度向き合われた本作です。子どものころからドラえもんの大ファンだった辻村さんが著す、小説としてのドラえもん。月を見上げてみたくなります。ドラえもんとしばらく会っていなかった大人の方も、どこでもドアを開けて一緒に冒険に出かけてみてください。
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戦争が町にやってくる
¥1,760
ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ 作 金原瑞人 訳/ブロンズ新社 2022年6月発行 世界のどこかにある美しい町、ロンド。住人は町の中心にある、歌をうたう花のある温室を大切にしながらささやかに暮らしています。仲のよいダーンカ、ファビヤン、ジールカの3人は心からこの町を愛し、自分のできることをしながらやさしく生きています。そこへ静かに忍び寄ってきたのは闇のような「戦争」。温室の花たちは歌うことができなくなり、町から歌声が消えました。みんなが傷つく中、ダーンカが見つけたのは「心も心臓もない戦争、その戦争自体が恐れているもの」・・・ ウクライナに生まれ育った著者のふたり。2014年のロシアによるクリミア侵攻まで、ウクライナには大人と子どもが戦争についてともに話せる絵本がなかったためふたりが作った、すべてのひとが「平和と戦争」について話すための絵本です。 戦争が終わっても、町も人も元通りにはなりません。戦争の傷と記憶を抱えて生きていかねばならなくなるのです。こころもからだもないのにある日隣にやってくる戦争とはいったいなんなのかを考えるきっかけとなる、ちいさな勇気を持つ絵本です。
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バウムクーヘンとヒロシマ ドイツ人捕虜ユーハイムの物語
¥1,540
SOLD OUT
巣山ひろみ 絵・銀杏早苗/くもん出版 2020年6月発行 今では誰でも知っている、樹木の年輪のように生地を焼き重ねたドイツのお菓子「バウムクーヘン」。神戸のお菓子メーカー「ユーハイム」の創始者カール・ユーハイムが広島で焼いたものが日本で最初にお披露目されたバウムクーヘンです。 しかしユーハイムさんは、お菓子を伝えるために日本にやってきたのではありませんでした。そこにあったのは「戦争」。なぜユーハイムさんはお菓子職人として活躍していながら、日本で、広島でバウムクーヘンを焼いたのか。 おじいちゃんの影響でバウムクーヘンがなによりも好きな広島に住む小学生の颯太くんが、同級生と夏休みに参加した「ピースキャンプ・イン似島」で、その隠れた悲しい歴史と、自分のルーツを考える児童向けのお話です。 戦争が壊していくものは、つつましく暮らす市民の暮らしのすべて。「お菓子は平和でないと食べられないもの」、小学生の颯太くんが、夏の間に成長するこころをたどってみてください。 ふりがな付きですので、小学生の方でも楽しく読めます。夏休みの1冊にもどうぞ。