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京都「私設圕書館」というライフスタイル
¥1,100
SOLD OUT
田中 厚生/コトコト 2018年11月発行 160ページ 188×128mm 京都、銀閣寺近くの今出川通の一角に佇む「私設圕書館」。「1人の空間だけど1人ではない」という、貴重な時間と空間を提供する図書館です。その図書館を内側から47年見てこられた館主の田中さんによる「型にはまらない生き方」とは?を綴られた本です。ご自身の学生時代から時を経て現在までの様子が書かれています。 「型にはまらない」「自分らしさとは」…。誰もがしばしば考えることではあるけれども、当時の学生運動が盛んだった時代と、新型ウイルスに晒された今の状況が少し似通っているようにも思えますので、自分自身について考える時間が増えている今、おすすめしたい本です。
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美術手帖 2017.10 特集「新しい食」
¥880
SOLD OUT
美術出版社 2017年9月発売 208mm×144mm 言うまでもなく私たちの体は「食物」でできています。 いま体に取り込んでいる「もの」、それはどんな土地で作られ、どんな風土で育ち、どんな経路を辿って、いま私たちの体内に入ろうとするのか。 「新しい食」の作り手の方々の活動は、わたしたちの体と食の未来をつくる、生きる上での原点回帰の活動でもあると思えます。たくさんのインタビュー、エッセイで構成された特集ページです。
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新版 宮澤賢治 愛のうた
¥1,980
SOLD OUT
澤口たまみ/夕書房 2018年4月発行 248ページ *2010年に刊行された「もりおか文庫 宮澤賢治 愛のうた」を大幅に加筆・修正された本です 生涯を独身で通し、信仰や農業指導の傍ら創作をした「宮澤賢治」には、かつて結婚目前の恋人がいたのではないか-行動や、周囲の人の証言を検証し、「恋人の存在と破局」という仮説を、当時の作品とひとつひとつ対比させて賢治の詩を解説した本です。 仮説に沿って詩を読み解くと、以前賢治の詩を読んだ時に持っていた「なんとはなしの違和感」のようなものが、するすると解けていくように思えます。失った恋と持ち続けた愛、この本でうちたてられた「恋人」というキーワードをもとに改めて宮澤賢治の作品を読むと、そこに秘めてあるものが発見でき、それまでとは違う解釈ができるように思います。 最終のページには一枚の女性の写真が。最初から最後まで美しいエッセイです。
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銀河鉄道の星
¥1,980
宮澤賢治・原作 後藤正文・編 牡丹靖佳・絵/ミシマ社 2018年12月 初版発行 200ページ 約150×200mm ロックバンド「ASIAN KUNG-HU GENERATION」のボーカル&ギター、後藤正文さんが、「はじめての読書」のプレゼント用に書店で本を探しますが、絵本でなくいわゆる「小さな子に向けた読み物」が見つからず、ならばと自分で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の漢字部分にルビを振り、ワードで打ち直すところから、この本はスタートします。 ミュージシャンの後藤さんは、この作業を「リミックス」と捉え、現代の子どもたちが読めるように表現を整え、またリライトするうち原作の世界に次第に惹かれ、「よだかの星」「双子の星」の2編を加えて、「銀河鉄道の星」というタイトルの本にまとめられました。1枚のリミックスアルバムを作ることと同じかもしれません。 この本は、小さなお子様にも読めるような比較的大きな字で、漢字には読み仮名が降ってあります。挿絵は想像力がさらに引き出されるような美しく温かな絵が添えられ、宮沢賢治の世界観そのままに、心から楽しめる1冊です。 もちろん大人の方にも。大事な方へのプレゼントに。
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なみだふるはな
¥935
石牟礼道子 藤原新也/河出書房新社 2020年3月発行 224ページ 148✕105mm 水俣病と福島第一原発の事故、どちらも国家や企業の利益を追求するがあまり「いのち」に関わる大切なことを隠蔽し、「いのち」を蔑ろにした結果の人災を見てこられたお二人の対談です。 人があえて見ないふりをしていたこと、想像をしないようにしていたことが現実に起こった時、最後まで残るものは人の愛情なのではないかと、お二人の対談のことばの間から感じます。 もしかしたら次の舞台は、今いる場所で起こりつつあるこの現実なのかもしれません。よかったら手に取ってみて頂きたい1冊です。
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映画日本国憲法 読本
¥1,540
SOLD OUT
発行/フォイル: 2005年4月 2005年7月公開の映画「映画 日本国憲法」は、日本国憲法の制定の経緯や、平和憲法の意義について、政治学者、社会学者、日本国憲法の草案作成に関わる方などへのインタビューをもとに作られています。 この本は、その映画のシナリオ、映画にはいりきらなかった6名の方のインタビュー全文、日本国憲法、資料として大日本帝国憲法、「ポツダム」共同宣言、戦後の憲法制定の際に日本人の有識者の方々によって作られた憲法の草案「憲法調査委員会試案」などによって構成されています。 15年前の本にも関わらず、2020年の現時点での日本の情勢、世界情勢となんら変わっていない現状にとてもショックを受けます。 9条を、憲法を、草案などと比較しつつ(といってもひと目で違いがわかりますが)、じっくり自分の目で読んでみるよい機会になると思います。 ぜひ、ジャン・ユンカーマン監督の書かれたあとがきから読んで頂きたい本です。
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断片的なものの社会学
¥1,100
SOLD OUT
岸政彦/朝日出版社 2015年発行 244ページ 18.8 x 13 x mm 紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞。 断片的であるものは、そのまま断片でしかない、それをそのもののすべてと捉えるのではなく、断片のまま意識して存在させておくことの大事さを思う本です。
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家をせおって歩いた
¥2,200
SOLD OUT
村上慧/夕書房 304ページ 200✕140mm 2019年5月初版第2刷 *第2刷版には、増刷時点の新しいあとがきが追加されています。 2014年春、美術家の村上さんは自分の家を背負って移動を始めます。発泡スチロールの家とともに歩いて今夜の敷地を探し、家を置くことを交渉しながら、その土地で見つけたものや湧き出てくる気持ちを記された日記です。バイパスの道路に暴力を感じ、日々の移住先に暮らす人々と出会い、奪われた小さな命を意識します。出会う人はさまざま。もしわたしが、わたしの暮らすこの街で出会ったらなんと声を掛け、どんな話をするだろう…と考えてみるのもおもしろいです。
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想像ラジオ
¥550
いとうせいこう/河出書房新社 2013年3月発行 200ページ 約134×194mm 「想像ラジオ」というラジオ番組。DJアークがリスナーに向けてオンエアする番組は、昼夜問わず誰かに届き、またその反響も瞬時に共有できオンエアされ、新たなリスナーを呼びます。 この番組のかすかな息遣いをとらえられるリスナーとは。 当事者ではなかった者は、何を「想像」すれば「共有」できるのか。なぜ「想像」してみることが必要なのか。 この番組の記念すべき1曲目は「デイドリーム・ビリーバー」、今あなたの頭の中にも流れているのでは?
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八月六日上々天氣
¥550
SOLD OUT
長野まゆみ/河出書房新社 1995年4月発行 160ページ 約194×132mm 東京に暮らしていた少女、珠紀。戦争が始まった昭和16年から、結婚、夫の出征、広島郊外への疎開、そして海軍兵学校を目指す従弟の史郎。暗い時世の中を生きる若き人々の、原爆投下の瞬間までの物語。 珠紀や史郎は決して特別の人間ではない、市井の人々を描いた小説です。
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微熱少年
¥880
松本隆 /新潮社 1985年11月発行 200✕140mm 208ページ 自伝的なこの小説は、「16ばんめの夏だった」という言葉から始まります。おそらく日々が目まぐるしく変わっていたビートルズ初来日前の東京、風街。高校生の「ぼく」には遠かった恋愛が、ある日突然自己の中心となり、もろくも強い友情に助け助けられ、人との出会いがその都度自分を少しずつ変えていく…熱狂的な何かを持つわけではないけれど、全てに投げやりなのではない「大人未満」の感覚=「微熱」という言葉で表されています。 時々いろいろな情景が色を伴って浮かんで来るような言葉が飛び出して来る、作詞家松本隆さんの初の長編小説です。
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シャーロック・ホームズ家の料理読本
¥1,320
SOLD OUT
ファニー・クラドック 成田篤彦・訳/朝日文庫 2012年3月発行 288ページ・105 x 148 mm ホームズ家にて、長い間家政婦として働いていたハドスン夫人。 夫人が書き溜めていた、ホームズとワトスン先生のための料理レシピをまとめたという設定の、大英帝国時代の料理や家事の本です。 スピンオフのような、またひと味違うハドスン夫人の目線から見たホームズ達と料理を思い浮かべながら楽しんで下さい。 著者のファニー・クラドックはユーモアあふれるキャラクターとしてテレビ番組などで活躍したイギリスの料理研究家です。
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すずの兵隊
¥330
SOLD OUT
石津ちひろ・文 宇野亜喜良・絵/フェリシモ出版 2008年7月発行 約147×113mm おはなしのたからばこ 10 アンデルセン童話 「すずの兵隊」、すずを溶かして作られた1本足のおもちゃの兵隊と、美しい紙のバレリーナの恋の物語。 宇野亜喜良さんの絵でこのお話を読むと、おもちゃの兵隊とバレリーナの運命がとても熱く激しく見えてしまうのです。それほどに美しい色使いです。
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サンタクロースってほんとにいるの?
¥330
SOLD OUT
文:てるおかいつこ 絵:すぎうらはんも/福音館書店 1981年12月 かがくのとも発行 2004年12月 かがくのとも傑作集 第39刷 28ページ 約232✕254mm 季節は冬へと向かい始めます。こどもの大好きなサンタクロース、サンタさんへの謎は尽きません。 「ほんとにいるの?」「どうして、ほしいものを知ってるの?」「クリスマスじゃないときはどうしてるの?」など、かがくのとも傑作集ながら、夜眠る前の読み聞かせにぴったりの、あたたかくそしてクリスマスが待ち遠しくなる絵本です。
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逸見小学校
¥660
SOLD OUT
庄野潤三/新潮社 2011年7月発行 160ページ 著者・庄野潤三の実体験に基づく、自身の若き頃に書かれた生前未発表の小説で、初出は没後の2011年です。 昭和20年春、戦地への配属前の5つの海軍部隊が、横須賀の逸見小学校に集められ、赴任までの約1ヶ月を過ごす中での日々を書いた戦争小説です。 赴任地決定までの比較的穏やかな日々。敗戦の色濃く、集められた部隊は明らかに老兵や体力不足の兵士も多い中、若き少尉の千野は彼の部隊を大切に扱い、また自らも最後の穏やかな時間を過ごします。終戦前、明日への希望が持てない日々の中で、少しでも明るい方を見つめていた兵士の静かな静かな物語です。 *背に経年による焼けが見られますが大変美品です。
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少年少女のための文学全集があったころ
¥440
SOLD OUT
松村由利子/人文書院 2016年7月発行 190✕132mm 192ページ 少年少女のための文学全集。子どもの頃、有名な物語を全集で読まれた方も多いでしょうか。著者のフリーライター松村由利子さんは、「ごはんを食べるように本を読んできた」と書かれているほど読書が身近だったようで、物語に出てくる食べ物の話から登場人物の名前の訳され方、時代背景、そして誰もが悩んだ読書感想文についてなどを楽しく書かれています。 「赤毛のアン」のクライマックス部分に訳者による違いが大きいこと、またその理由を考察されている「アンの悲しみ」は読みごたえあります。 巻末には、この本に出た「本の一覧」つき、かつて読んだ物語を再読したくなります。
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永井隆 平和を祈り愛に生きた医師
¥550
SOLD OUT
中井俊已 /童心社 2007年6月発行 217✕155mm 175ページ 『長崎の鐘』『この子を残して』など多数の著作のある永井隆博士の伝記です。 永井隆博士は、白血病を患いながら長崎医科大学にて放射線医学(現在のレントゲン科)を研究中に原子爆弾で被災、妻を亡くし自らも重傷を負いますが、市民の救護を続け記録を残します。 1年後、病床に伏せても「腕と指は動く」と死の数日前まで作家としてしたためた多数の作品には、世界に向けて「如己愛人(己の如く人を愛せよ)」というメッセージが込められています。 医療従事者の方をはじめ、多大な困難が世界を取り巻く今、「一人の命こそ助けなければならない。医学は存在している。」と治療や記録を続けた医師の生き方を知ることのできる本です。 小さな方でも読めるよう、すべての漢字にはふりがながついています。
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私は本屋が好きでした
¥1,100
SOLD OUT
永江朗/太郎次郎社エディタス 2019年12月発行 188✕128mm 「他人の悪口は言わないのに、なぜヘイト本がお店に並ぶのか?」と、多くの人が疑問に思うことについて、著者の永江さんの見解が書かれてあります。そこにはなかなか一般人の知らない仕組み、書店の事情、手に取る人の思考の傾向などもありますが、通じるのは「この行動によって傷つく誰か」への配慮のなさかもしれません。 この本は奥付に、この本の編集をされた方のお名前も記載してあります。その理由もこの本の中にあります。なぜなのか?ぜひご自身で確かめてください。
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りぼんの付録全部カタログ~少女漫画誌60年の歴史~
¥660
SOLD OUT
烏兎沼佳代/集英社 2015年7月発行 212ページ 約132✕188mm ふろく付きの少女漫画誌「りぼん」。紙以外の素材も解禁となってからは、大人になっても「わー、欲しい!」と思ったりします。それくらい「ふろく」は魅力的なアイテムです。 この本では、懐かしのふろくから、この本が発売された2015年夏までのふろくについて詳細に、ネーミングまでもがていねいに記録されています。「あー、これ持ってた!」と写真を見て懐かしく眺めて、しばしタイムスリップして、忙しい現代から少女だった頃に戻ってください。
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現代日本を読み解く200冊
¥880
SOLD OUT
佐高信/金曜日 2010年11月発行 224ページ 約128✕188mm 評論家の佐高信さんの著書「現代を読む 100冊のノンフィクション」(1992年)の後、新たに「週刊金曜日」での連載で選ばれた100冊を2部形式でまとめた、ノンフィクション精選200作品を案内された本です。 企業・会社のビジネスパーソン、国家、政治、宗教、原子力からマスコミ、そして闇社会に生きる人々など、様々なタイトルの本が紹介されています。既に絶版のものもあり。目次に並ぶタイトルだけでも「読みたい」という気持ちをかき立てます。 1冊につき1ページ、必然的に紹介本の解説も鋭い切り口です。
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東京百景
¥550
SOLD OUT
又吉直樹/ヨシモトブックス 2013年9月発行 280ページ 約178×116mm カバー付き 又吉直樹さんによる、東京の100の景色の短編集。 「そこに人がいて、街ができている」ということを思わずにはいられない散文集です。