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【古本再入荷】いのちは のちの いのちへ -新しい医療のかたち-
¥1,200
稲葉俊郎/アノニマ・スタジオ 2020年7月発行 260ページ 医師の稲葉俊郎さんが考える「いのち」=「現代社会を生きていく指針」のような本です。みんながすこやかに過ごせる「場」とはどのようなものか。その場はどうやって創っていくのか。これからを生きる上での必要なこと、ものはどのようなものか。それらを稲垣さん自身も影響を受けた文献などを交えて丁寧にわかりやすく説いてあります。繋がるべきはインターネットでの不特定多数ではなく、「I'm OK, You're OK」のこころとこころ…見えないウイルスによる病と、そんな社会を生きていくこころの健康が日々問われるいまだからこそ、考えるきっかけとしたい本です。
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四畳半タイムマシンブルース
¥550
SOLD OUT
森見登美彦(上田誠原案)/角川書店 2020年7月発行 228ページ 「タイムマシンの正しい使い方とは?」とバカバカしく考えながら、なぜか最後は少し秋風のような涼やかさを感じる、舞台や映画にもなった上田誠さんの超名作「サマータイムマシンブルース」が、森見登美彦さんの「四畳半神話大系」の京都ワンダーランドなテイスト満点で執筆された、森見オリジナル作品です。 登場するのは京都の古い四畳半の下宿に住む「私」と京都一の悪魔で腐れ縁の小津、京都一キュートで「私」が思いを寄せる明石さんなど、森見ワールド全開ながら、二人の作家の世界を深く深く味わえる賑やかで楽しい小説です。装画は森見作品を担う中村佑介さん。 四畳半は宇宙であり、タイムマシンの究極のムダ使いの昨日と今日と25年後。リモコンの管理、大切です。
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花びら供養
¥1,980
SOLD OUT
石牟礼道子/平凡社 2017年8月発行 296ページ 石牟礼道子さんの、主に2000年以降に発表されたエッセイ、評論のうち、全集や単行本に未収録のものをを編集された本です。 一貫して「いのちと交感する」ことを追い求められていた著者のことばは柔らかく優しく強いものです。いのちの交感は人と人だけにとどまらず、小さな生き物たち、自然たちなど、この世に存在するものと対等に向き合うもので、今また偏見や格差が絶えぬ日々、生きづらさを抱えながら自分と他者がともにどのように生きるのかを静かに考えるための一冊です。
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フジモトマサルの仕事
¥1,980
コロナ・ブックス編集部 編/平凡社 2020年4月発行 128ページ 2015年に亡くなったイラストレーター・漫画家のフジモトマサルさん。遺された作品に登場するのはさまざまな動物が人と生きる世界。かわいいながらもどこか気持ちがザワつくけれど、必ずその1枚の世界の中に少しの明るみ・温かみを見つけられる数々の作品(仕事)から代表的なものと、村上春樹さん、森見登美彦さん、穂村弘さんほか、お仕事をご一緒にされた方々のフジモトさんへのエッセイなどが収録されています。フジモトさんの作品への入口の一冊としても、もちろんフジモトさんファンにも、手元に置いてくり返し眺めたい作品集です。
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暮らしのなかのSDGs-今と未来をつなげるものさし-
¥1,650
アノニマ・スタジオ編 2020年12月発行 ソフトカバー 128ページ 「SDGs」(持続可能な開発目標)、その単語は日々よく耳にするようになり、胸にバッジをつけている方も多くなりましたが、それがどういったものかという理解はなかなか難しいのが実情です。 この本はSDGsを実現するための17の目標の説明から始まります。説明を読みながら、達成するための行動や考え方を、そのヒントとなる質問を通じて私たち自身も考えつつ、SDGsについて学ぶことのできる内容となっています。 用語集やコラム、SDGsを考える時の参考となるブックリストも収録されている、「SDGsについての入門書」的な、明るい挿絵も多いどなたにも読みやすい本です。
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ブッダボウルの本
¥1,628
前田まり子/百万年書房 2018年7月発行 112ページ 210×148mm 体調不良とまではいかなくても、「今日はお肉はやめておこうかなぁ」くらいの調子の時は、体も気持ちも野菜を求めている日。私にも時々そんな日がやってきます。 アメリカ西海岸発の「ブッダボウル」とは、動物性たんぱく質を使わない「菜食丼」です。野菜、ナッツ類、豆腐、フルーツたっぷりで、成人男性でも十分満足しそうなボリューム! 著者の前田さんは「引き算型」のお料理をされるそう。確かに家にある野菜や、使い回しのできそうなスパイスばかりで、難しい工程はないシンプル調理ばかりです。季節の旬の野菜を使った20のメニューが掲載。 冬には冬の、夏には夏の野菜がおいしいですね。
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中原淳一 美しくなるための心がけ50
¥990
SOLD OUT
中原蒼二 監修/イースト・プレス 2006年4月発行 120ページ 終戦後の女性に「賢く美しい女性になってほしい」との理想を叶えるために、イラストレーター・編集者・デザイナー・スタイリストなどの多岐にわたる活動をされた中原淳一さんのことばを集めた本です。 一つの言葉を気持ちの中においてその日を過ごすだけでも、見えてくるものがすこし色づいてくるようなささいな50の言葉には、それぞれ中原淳一さんの描いた女の子のイラスト付きです。次男である中原蒼二さんによる「あとがき」も、女性に向けて書いてありながら、性別や年齢などは関係なくすべての人がより暮らしやすく生きていくための言葉でもあります。
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こぽこぽ、珈琲(おいしい文藝)
¥990
SOLD OUT
河出書房新社 2017年10月発行 208ページ 日本を代表する書き手31名の、珈琲(コーヒー)にまつわるエッセイ31編を収録。コーヒーを煎れながら、飲みながら過ぎる時間、風景、音、会話、そしてコーヒーの香りまでもがふわっと香ってくるような1冊です。ブラックで、お砂糖を入れて、ミルクを加えて…いろんな味のエッセイです。
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かわいい見聞録
¥880
益田ミリ/集英社 2019年7月発行 168ページ 188×131mm 「かわいい」もの、人それぞれです。小さいもの、大きいもの、ふわふわなもの、ごつごつなもの・・・なにを「かわいい」と思うかは自分しだい、「かわいい、いとしい、守りたい」と思う気持ちが、日々なんとかふんばって頑張れる「もと」になるような。「あやとり」「たんぽぽ」の語源についてふむふむと思ったりもする、益田ミリさんの思う「かわいい」についての考察本です。
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【なタ書レコード】田羅間さん、どこ行った?
¥500
香川県高松市の古書店「なタ書」さんが立ち上げられた音楽レーベル【なタ書レコード】の第一弾CD「田羅間さん、どこ行った?」のお取扱いを始めました。 聴き入るもよし、何かしながら聴き流すもよし。人生相談も引き受けてくれる本の海「なタ書」にふらりと行きたくなる内容です。 タイトルは1枚ずつ手描き、今ならフリーペーパー「やまやのはしぶくろ5号」付いています。
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【再入荷】おにぎりをつくる
¥1,320
文:高山なおみ 写真:長野陽一/ブロンズ新社 2020年1月発行 24ページ 218✕206mm この写真絵本の文は大きなひらがなだけです。高山なおみさんが、「おうちの人が外で働いていて、家に誰もいない時でも、子どもたちが【いのち玉】であるおにぎりを、自分でできるように」と作られたからです。 世の中の動きや、絶えず目や耳に飛び込んでくる情報に少し疲れる今日この頃。シンプルな「おにぎり」は、そんな気持ちをホッとさせてくれる、大人にとっても「いのち玉」です。 自分で作り自分で消化する、今の世に大事な大事なことかも。手もお米も美しい写真です。
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使ってはいけない言葉
¥1,430
忌野清志郎/百万年書房 2020年5月発行 224ページ 東日本大震災と福島第一原発の事故の際、「清志郎さんならなんと言っただろう」という言葉を折々で耳にしました。そして今また、彼の言葉を見たい、聴きたい人はたくさんいるでしょう。 改めて今この本を取ってみても、難しい言葉は何ひとつないのです。だけれども心に響くのは、「嘘がない」という、そのたったひとつの信頼感ではないかと、時に涙が浮かびそうになりながら読み返しました。 信頼できる人、たくさんいますよ。
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人類学とは何か
¥1,320
SOLD OUT
ティム・インゴルド著 奥野克巳・宮崎幸子訳/亜紀書房 2020年3月発行 188ページ 「人類に関しての学問」とされる「人類学」。この本は、これからの世界・時代を生きていく私たちへむけて、ひとつの道案内のツールでもある「人類学」について記してあります。人類学とは、世界のいろいろな場所で起こる問題を「自分には無関係なこと」と捉えるのではなく、自分も今の時代を作る一つのパーツであるとして飛び込むこと、第一章でインゴルドがそう述べる「人類学の入門本」です。巻末には訳者の奥野克巳さんによる30ページにわたる詳細な解説つきです。 *カバー裏面に薄いしみ、本文中1か所折れがありますが大変美品です。
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たべるたのしみ
¥1,100
甲斐みのり/mille books 2020年9月発行 192ページ 雑貨、お菓子、旅行などの多くの著書がある甲斐みのりさんの随筆集です。 「人生最後になにを食べよう。」の言葉のある「はじめに」から、様々な「たべる」についての随筆が、表紙の装画のようにちりばめられています。「たべる」を通じて誰かの思いを受け取ったり、たくさんの思いを「たべる」に込めて渡したり。あたたかく、優しくなれる1冊です。 湯浅景子さんの装画は記憶の中のひとこまを思い出すようです。表紙のお菓子、あなたにとってはどんなお菓子でしょうか。
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ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記
¥2,860
パク・ゴヌン著 ヤン・ウジョ、チェ・ソナ原案 神谷丹路訳/里山社 2020年7月発行 148×210mm 368ページ 日本に支配される祖国の独立を目指すために中国で活動する「ウジョ」と「ソナ」のもとに生まれた「ジェシー」の育児日記をもとに、パク・ゴヌンによりグラフィックノベル化された「ジェシー物語」の日本語版です。 1930年代後半、植民地支配化された祖国の独立を目指しながら中国で活動する夫婦のもとに生まれた命。一家は激しい空襲に見舞われながらも、「いのち」の偉大さ、逞しさといった喜びや、「生と死」の無常さを抱えて日々を力強く、思いやりを持って生きていきます。 本編中に幾度となく出てくる空襲の描写、そして原爆投下のきのこ雲のページ、その下で消えていくのは一般の人のいのち。先の大きな目標を持つこと、それには個が幸せに生きていくことは不可欠。 日々の暮らしをいとおしみ葛藤しながら暮らした家族の記録は、自分にまで続いてきたいのち、祖先を想う一冊です。
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【再入荷】13(サーティーン)ハンセン病療養所からの言葉
¥3,190
石井正則/トランスビュー 2020年3月発行 176ページ 163×198mm お笑いから俳優・ナレーターなどマルチに活躍される石井正則さんが、全国に13か所あるハンセン病療養所をプライベート時間に訪れて撮った「場の記憶」の写真と、入所されていた方々が綴られた詩で構成された写真集です。 国の隔離政策によって、強制的に家族や故郷から離され療養所へと連行され、政策が解かれた後も多くの方が療養所内での生活を余儀なくされましたが、療養所内での文化活動等を通じて、なにがあったのか、どんな想いを持っているのか等様々な発信をされています。 この本では「詩」と石井さんの写真が寄り添いながらまとめられているので、写真を見ながら詩が解説の役目を担っていたり、また逆に詩の行間を、写真で補完しながら読み取ることができます。 巻末には、国立ハンセン病資料館学芸員の木村哲也さんによる解説「日本のハンセン病政策と療養所の歴史」も。ハンセン病や隔離政策についてご存知ない方にも、ハンセン病政策の歴史から現在までを知って頂けます。 「自粛警察」などという言葉も聞かれる昨今、同じことが繰り返されようとしていないか、「わたし」のことと同じく「となり」の人を大切にできているのか、振り返りつつ読んでみてください。
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かぼちゃを塩で煮る
¥550
SOLD OUT
牧野伊三夫/幻冬舎 2016年12月発行 216ページ 画家として活躍される自称食いしん坊の牧野伊三夫さん。ご自身のお料理のたくさんのレシピが出ていますが、よくある料理本とは違い、詳しい分量や工程の写真はなく、文章で書かれたものばかり。小説やエッセイと同じように感覚をはたらかせて読み取るので、「作る」「食べる」楽しさを改めて知ることができます。物足りなければ足し、違うと思えば変えてみる、その幅は人生にも通じるように思えます。
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詩画集 aqua(アクア)
¥1,650
坂本美雨+山口由起子 リトルモア 2013年9月発行 214mm×152mm *この本は状態の良い新古本です 昨日を忘れることなく 明日だけでもなく 今日だけでもない。 世界を見せるために。 (本文より抜粋) 白の布張りのシンプルなカバーの詩集、ページを開くと、坂本美雨さんの情熱的な言葉に、山口由起子さんの繊細な絵が相まって、色とりどりの夢のような、しかし「生」を感じる世界を見せてくれます。ため息の出るような美しさ、手の中で広げてみてください。
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異聞風土記
¥990
SOLD OUT
尹雄大/晶文社 2020年6月発行 212ページ 川の向こう、川のこちら。恵まれた小さな頃と相反し、人並みにはなかった生活力。神戸、京都、大阪、東京、福岡、鹿児島、宮古島…土地に染み込む記憶と人との出会いをたどりながら振り返る今までの生きてきた道。 かつて感じた胸の痛みを思い出したり、自分の生まれ持つルーツや、形成されてきた考え方などの根源を考える1冊です。
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8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心
¥660
SOLD OUT
美甘章子/講談社エディトリアル 2014年7月発行 224ページ 75年前の8月6日、戦時下の広島で暮らしていた著者の父である進示と祖父の福一。被爆により瀕死の重傷を負いながら彷徨い歩いた町の様子、ひとりになった進示が「生きる」力になった様々なもの、自宅の焼け跡から見つけた「8時15分」を指す形見の懐中時計…人の本当の優しさ、醜い心、「前を見る心」によって、人間はどのように変わっていくのか、人生をどのように切り開いていくのかが綴られています。 「8時15分」を知らない世代が増えている今日、戦争と至近距離で被爆を体験された方の証言としても貴重な、被爆後の広島、日本を生き抜いて来られた「ひとりの市民」が歩む人生の記録です。 *カバーに多少の傷みが見られますが、本体は美品です。
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182人のイラストレーターが描く 新訳イソップ物語
¥2,420
SOLD OUT
和泉勇 訳/小学館 2010年7月発行 222ページ 182人のイラストレーターが気に入ったイソップ物語につけた1枚のイラスト、計182の物語が収められています。 童話の挿絵にも、イラストにつけられたキャプションにも見えてくるひとつひとつの作品。見ているだけで幸せな豊かな時間を過ごせます。 こどもの頃に読んだイソップ物語、有名な「金の斧、銀の斧」や「北風と太陽」はじめ、知らない話もたくさん。物語から読む教訓もおもしろく、そして少しチクリとささったり、いろんな顔が浮かんだり! 装丁は宇野亜喜良。荒井良二、安西水丸、南伸坊、和田誠、100%オレンジなど、ぜいたくな美術書でもあります。
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中原淳一 少女雑誌「ひまわり」の時代
¥1,100
内田静枝 編・ひまわりや 監修/河出書房新社 2011年9月発行 戦前より画家、編集者、コラムニストなどとして活躍する中原淳一が、戦後まもない昭和22年に発刊した少女雑誌「ひまわり」。 戦争で多くのものを失った少女たちに、「あなたが少女であるということに誇りを持って生きなさい」と、これからを生きるための真の美しさ、賢さについてを説いていく、まさにテキストのような雑誌でした。 表紙イラストや挿絵、当時の記事を多く掲載してあるこの本は、今見ても新しく、学ぶべきことがたくさんあり、何よりも美しさに見惚れてしまいます。
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星空の谷川俊太郎質問箱
¥1,100
SOLD OUT
著 谷川俊太郎・絵 祖敷大輔 ほぼ日 2018年1月発行 192ページ 196×150mm 2007年発売の「谷川俊太郎質問箱」の続編です。 WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で募集された質問に、谷川俊太郎さんが答えられた回答。 質問はいろんな世代のいろんな人達から、いろんな内容でやってきます。 問いに対して決して明解な回答を期待しているわけではなく、だれかの声が聴きたい、孤独を感じつつ誰かを感じたい。そんな自分の気持ちを見ているようでもあります。 そして巻末には、谷川俊太郎さんからの質問が・・・ 谷川俊太郎さんの詩も、5編収められています。
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ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集
¥1,320
斉藤倫/福音館書店 2019年4月発行 189✕131mm 160ページ 短いひと夏の、ぼくと、新たにしかし確かに導かれて未知の世界に飛び込むきみとの物語です。ただしいことばに悩む少年のきみに、おとなのぼくが手渡した「詩」から、ふたりのひと夏の物語が始まります。 夏の間にいろんなことを考え、ことばを発し、思いもよらないスピードでおとなへと向かう少年。ふたりで詩を読んだ一瞬を、きみはきっと忘れるだろう。人生の中で一瞬でありながら永遠である夏。でたらめの詩の中にほんとうを見つけたなら、その詩はぼくにとってのほんとうの詩であり、そして読んでいる私にとってもほんとうの詩になって、何度となくリフレインしていくのでしょう。 この本の中にはたくさんの詩が引用してあります。「詩は難しい」と思っている方への、味わい方の入門書にもなります。